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あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

Davidが別人みたいです(笑
Los Mac's 1966(LtoR:David・Carlos・Eric・Willy)


前回のLaghoniaを聴き直す時に、一緒に取り出して聴いていたLos Mac'sの記事を、ほぼ全面書き直しで改めてうpしました。
以前書いた記事は削除しました。

Los Mac'sは、62年に首都サンティアゴに程近い港町ヴァルパライソで、David(G.Vo)&Carlos(B.Vo) MacIver兄弟を中心に結成。
65年に本格的に音楽活動をするためにサンティアゴへ移住、チリで最も最初に登場したビート・グループの一つ、Alan Y Sus BatesのメンバーだったWilly Morales(G.Key.Vo)、そしてEric Franklin(Ds)が加入。
ちなみに、グループ名はMacIver兄弟のファミリーネームが由来です。


同年、RCAと契約してデビュー・シングルをリリース。
66年には1st「Go Go /22」を、翌67年には2nd「GG Session by The Mac's」と、コンスタントにアルバムをリリース。
この2枚のアルバムまでは基本的にカバーがほとんどで、アルバム中の1曲やシングルの片面で自作曲を少しという感じだったようですが、そんな彼らに転機が訪れます。

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Los Mac's early 1967(LtoR:Eric・David・Willy・Carlos)

67年に登場した「SGT.Pepper's~」衝撃を受けた彼らは、サイケデリック・ムーブメントに大きく影響を受け始めました。
上の画像は2nd「GG Session by The Mac's」ジャケからのものですが、すでに66年までとはかなり雰囲気が変わっており、特にDavidは別人かと思うほどルックスが変わっています。
また、「GG Session~」の少し後にリリースされた、レーベルメイトでもあるLos Vidrios Quebradosのアルバム「Fictions」の完成度の高さにも大きなインスパイアを受け、自分たちのオリジナル曲でまとめたトータル・コンセプト・アルバムの制作を決意しました。

レコーディングの前に、サウンドを進化させるためにRCAにハイクオリティーな機材の購入を依頼、Fenderのアンプ類、Willyは白のストラトキャスター、DavidはGibsonのセミアコESのステレオアウトプット仕様を購入。
この時に入手したギターは、ちょっと見えにくいですが68年の4thアルバムのジャケットで見ることができます。
DavidのステレオアウトプットのESは、ネックのインレイとテールピースがブランコではなくアーム仕様のものに見えるので、おそらくES355だと思います。
色はさすがに判別しきれませんが、おそらく定番のチェリーレッドかと思われます。

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from 4th album

新作のレコーディングでは、今までと違いオリジナル曲を中心に収録し、曲によって同郷のソングライター Gitano Rodríguez・Payo Grondonaらと共作して、楽曲のクオリティを磨き上げて行きました。
ちなみに、このセッションでレコーディングされた「Dear Friend Bob」はレーベルメイトでWillyと友人同士だったLos Vidrios QuebradosのリーダーJuan Mateo O'Brienとの共作で、彼はこの曲のセッションにも参加しています。

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Los Mac's late 1967(LtoR:David・Carlos・Willy・Eric)

こうして完成されリリースされたのが、67年の終わりごろにリリースされた「Kaleidoscope Men」でした。

現在での評価が物語っているように、このアルバムの完成度は非常に高く、キラキラしたギターにエフェクトをかけたオルガンが散りばめられた、タイトルどおりの万華鏡的な音絵巻です。
少なくとも、僕が聞いてきた範囲でも南米60'sに限らず、世界レベルでのサイケ名盤の一つだと確信します。
しかし、当時チリのリスナーの反応はよくなかったそうで、当時のほかの国でも同じような感じだったみたいですが、ダンスに最適なビートを求めていた連中には支持されず、売り上げは思わしくなかったそうです。

このことに、機材を含めて多額の予算をかけたRCAも、気合を入れて制作したメンバーも落胆しました。

68年には4thアルバム「Los Mac's」をリリースしましたが、オリジナルで固めた前作の売り上げが思わしくなかったせいか、カバー曲を入れるよう要求されたようで、「Kaleidoscope Men」の次作としては散漫な内容になってしまったようです。
この4thアルバムに収録された中で2曲ほど聴いたことがあるのですが、前作のスタイルを継承した素晴らしいできばえで、オリジナルで固めていたらもう一つ名盤ができていたのではとさえ思います。

4thアルバムリリース後、「Kaleidoscope Men」評価されなかったことに幻滅した彼らは、フェデリコ・サンタ・マリア・テクニカル大学でラストコンサートを行い、ヨーロッパに活路を向けることを決意しました。
そしてイタリアのジェノバへ移住したものの、たいした活動も成果も残せずに、翌年に解散してしました。

しかし、「Kaleidoscope Men」は、現在では非常に高い評価を受けており、トランスワールドビート/サイケファンの必聴盤となっています。

そして、その声はメンバーにも届いたようで、11年ごろからDavid & Carlos MacIver兄弟がグループを再結成。
国内をツアーしつつ、2枚の新作アルバムを制作し、現在も活動を続けています。


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Graham
  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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