あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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L to R:Philip,John,Theo,Peter


Zippsは1966年に「Highway Gambler」でデビューした、Philip Elzerman(Vo,G,Hm),Peter Nuijten(lead G),Theo Verschoor(B),John Noce Santoro(Ds)の4人からなるオランダのグループです。

「Nuggets2」に収録された、もっとも知られている「Kicks & Chicks」のようなザックリとしたビート感のサウンドで、Pretty ThingsとDylanが合わさったような感じです。
ジャケのバックがほのめかしていますが、デビュー直後に到来したサイケデリックの影響を受けていて、自分たちの演奏をバックにポエトリー・リーディングをさせたり、Pink Floydのようにライトショウのようなこともやっていたようです。

そのB級っぽさゆえか、当時7枚のシングル(うち2枚は他人のバック名義)を残したのみで、アルバムはリリースしていませんが、B級ならではのヤバいカッコよさにあふれていて、個人的にはダッチビートものでもっともお気に入りのグループの一つです。

このCDは、彼らの残した録音のほとんどが詰め込まれています。

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「Be Stoned Dig!:」(オランダPseudonym CDP 1063 DD) 99年

上の画像をクリックしたら少し大きくなるのでタイトルが読みやすくなると思います。
9・11・12・14・15・19以外は彼らのオリジナル曲で、19は曲ではなく「LSD25」というヤバい名前の雑誌のインタビューだそうです(笑
デビューシングルの1・2ではまだR&B+Dylan的な要素ですが、有名な3・4からサイケの要素が前面に現れ始めます。
5・6は先ほど述べたポエトリー・リーディングをライブ録音したものをEPでリリースしたもので、こういう演奏を多くこなして来ているのか、イメージするよりもはるかに聴きやすくて演奏もカッコいいです。
オランダ語なのでよく聞き取れないのですが、詩の中に「マリファナ・メスカリン・ハッシシ」とさまざまなドラッグの名前が出てくる、おそらくかなりヤバい内容のようで、いくら当時のオランダがドラッグに寛容だったとは言え、よく出したよなあって思います、いろんな意味で(笑
6の方で、中間になぜかYardbirdsの「Still I'm Sad」のフレーズが入ってたりします。

次のシングル7・8はもうどっぷりサイケで、7のタイトルは「マリー・フアンナ」と読みます(爆笑
いえいえ、これはあくまでも女性の名前ですよ(笑
深読みはいけませんよ(笑
って言うか、伏せたうちに入らないよなー(笑
ドローンとしたイントロからハープシコードに導かれて始まるこの曲、タイトルどおりのうさんくさいサイケです(笑
恐ろしく長く、そしてさっぱりわけの分らないタイトルの8も、ちょっとノベルティっぽさも感じさせるヘンな曲です(笑

結果的にラストシングルになった9もまた、ボーカルにエフェクトがかけられたドローンとした浮遊感のサイケです。

10はこの次のシングル用に準備していたものらしく、結果的にデモの状態のまま解散してしまったようで、サイケデリックな要素を彼らなりにうまく消化させた、ちゃんとレコーディングされていたら最高傑作になってたんじゃないかと思わせる完成度の高い曲で、非常にもったいないなーと思います。

11・12はライブ録音で、両方ともトラッドだそうです。
どちらも彼らのザックリとしたサウンドが堪能できるいい演奏で、特にタイトルどおりの陽気なムードの12は、ライブならではの空気に満ちていて楽しい曲です。

14・15は、活動期間中にパリで知り合ったフランス人シンガーPhilipe Salerneのバックを勤めたもので、Philipe本人のオリジナルです。
何で彼らがバックをする必要性があったのかさっぱりわからないフランス的なモヘモヘのポップな曲で、彼らがバックで演奏しているという資料的価値はあるんでしょうが、僕は早送りしています(笑

残りの13・16・17・18は未発表ライブ・ステレオバージョン・デモなどです。

19はさっき述べましたがインタビューで、オランダ語なので何を言っているのかさっぱりわかりません(笑

B級といいましたが、個人的にはOutsidersよりもチンピラっぽくて、飽きの来ないサウンドのイカシたグループでかなりオススメです。

もう廃盤になっているみたいですが、まだ比較的入手はしやすいと思います。


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Los Chijuasは、Jose Manuel Ganem (vocals, guitar), Louis Oliver (keyboards), Henry Becarril (bass), Julian Ganem (drums)の4人のメキシコのグループです。
資料がスペイン語しかないのではっきりわからないのですが、68年にデビューして、72年までに5枚くらいのアルバムをリリースしているようです。
上の画像の誰が誰なのかも良くわかりません(汗
どうでもいいですが、左から2番目の人はロバート・○・ニーロにちょっと似ていますね(笑
たぶん、「葉巻をよこせ」と言ってるんだと思います(笑

68年という時期にデビューしているだけあって、彼らのサウンドはサイケデリック・ポップに属するもので、チープなオルガンとペナペナで妙にメランコリックな響きのギター、やたらハイハットがオンミックスされたドラム・・・そしてエッチなボーカル(笑)が持ち味で、ちょっと日本のGSに相通じるものを感じます。

件の「Nuggets2」に収録された彼らの代表曲といえる「Changing The Colors Of Life 」のスペーシーでチープなサイケサウンド、少なくとも60年代はこういう音楽性です。

Joseのボーカルがエッチというのは、例えばミック・ジャガーやロバート・プラントが持ついかがわしさとは違う、いうなれば「いやーん、エッチねえ」というちょっとかっこ悪いと言うか、ゆるいエッチさです(笑
さらに付け加えると、飲み屋とかでお姉ちゃんにお触りしてその手をはたかれて「Joseさん、だーめ!」とか叱られるんだけど、なぜかお姉ちゃんたちに嫌われない・・・そんな感じでしょうか(笑

ともあれ、ぼくが今まで聴いてきた中でも、そういう意味で最強の部類に入るエッチなボーカルです(笑
ただ、馬鹿にしてるんじゃなくて、これがまたチープでゆるめのサイケサウンドにマッチしてて、唯一無比の味わいがあるんですよね。

基本的に、中南米ものは演奏のゆるいグループが多くて、66年くらいまでのビート時代ものは_| ̄|○こうなる(笑)ものも多いですが、サイケ時代に入るとこのゆるさがマッチングするのかなかなか面白いものが多くなってきます。
そんな中でもLos Chijuasは、非常に個性的なムードを持ったグループです。
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  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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