あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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記念すべき北欧第10弾は、個人的にお気に入りのT-Boonesを、後身と言える
Baby Grandmothersと共に紹介したいと思います。

T-Boonesはシングル3枚しかリリースしておらず、単独でのCD化が難しいので
すが、スウェーデンのR&B系グループらしい爆発直前で抑制されたようなサウン
ドが魅力的で、いくつかの編集盤に収録されている曲を拾い集めて聴く価値のあ
るグループです。

65年にPolydorからシングル「At The Club / King Of The Orient」でデビュー。
メンバーは
Kjell Lagerström (Vo,G)
Göran Malmberg (B)
Sten Gran[Steve Grahn] (Hm)
Pelle Ekman (Ds)
Kenny Håkansson (G)
の5人。

67年にBaby Grandmothersに移行するまでに、Polydorで2枚とDeccaで1枚の
シングルをリリースしています。

1、At The Club (K.Lagerström)
2、King Of The Orient (K.Lagerström-Steve Grahn) Polydor HN10982 `65
3、Don't You Ever Leave Me (K.Lagerström?)
4、What A Feeling (K.Lagerström) Polydor HN59712 `66
5、I Want You (G.Bond-G.Baker-J.Blues-D.H.Smith)
6、Mr.James (J.Mayall) Decca F44533 `67(画像)

1&2は彼らの最も知られた曲で、特に1はスウェディッシュ・ビート屈指の名曲の一
つです。
Kjellの節回し、バックのあえて抑制をかけたような演奏共に絶妙で、ガレージマニ
アでなくても「Cool!」と叫んでしまいそうです(笑
彼らもそうですが、スウェーデンのR&B系グループはStones以上Prettys以下くらい
の抑制&爆発度を持っていて、この1&2もその黄金率(笑)です。
3は一転してカントリー調のプレスリーみたいな曲で、個人的には今ひとつかな。
B面の4はBeatlesとStonesのいいとこ取りをしたようなポップなR&Bビートで、こっち
をA面にした方が良かったんじゃないかな?と思ってしまいます。

それにしても、シングルを年1枚じゃあメンバーの生活は大変だったのでは?
しかも、アメリカよりもはるかに人口の少ないスウェーデンですから、仮にヒットしても
年1枚じゃとてもねー。
おそらくもっぱらライブサーキットでしのいでいたんだと思います。

その辺もあってか徐々にメンバーが抜けて、67年にはGöran・Pelle・Kennyの3人に
なってしまいます。
この3人編成でレコーディングされたラスト・シングルで、Graham Bondのカバー5は、
ジミヘンの影響の大きい扇情的なサイケ/フリークビートで、メッチャメッチャかっこいい
彼らの最高傑作です。
ちなみに当時の機材はGuildのセミアコ・Gibson EB-1&マーシャル(GöranがUKか
ら取り寄せたとか!)、そしてGöran自作の四角いバスドラを含めたドラムセットで、
このスウェーデン初のハードロックの誕生に大いに貢献しています。

「I Want You」リリース後、PAのビジネスを始めるためにGöranが脱退、彼の機材を
そのまま引き継いでBengt “Bella” Linnarssonが加入。
そしてBaby Grandmothersに移行していきました。

T-Boonesの曲は、以下の編集盤で聴くことが出来ます。
1&2…Searchin'For Shakes(スウェーデンAmigo AMCD2032)
1&4はStora Popboxen(スウェーデンEMI 7243 4751572 9)
5はWho Will Buy These Wonderful Evils(スウェーデンDolors DOL 127)
3は未CD化ですが、T-Boonesのマイスペで聴くことが出来ます。
6は現在聴く手段がない状態です。
Stora~は入手が難しいし、Who Will~はCCCDだったりと厳しい状況なので、テイ
チクのGSシングルスみたいな形で固めてリイシューしていただきたいものです。
【“T-Boones / Baby Grandmothers(Sweden)”の続きを読む】
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Graham
  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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