あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

今月は9枚も食らいます(笑

いやはや、今月頼んだCDが全部届き終わりました。
ハンガリーもの8枚、フィンランドもの1枚、合計9枚…買いすぎです(笑
でも、日本では入手しにくいものや廃盤になっているもの、そしてまさかCDになっているとは思ってもいなかったものまで、充実した内容になりました。

フィンランドのTopmostは日本ではほとんど知られていませんが、Beach boysとAmen Cornerを混ぜたようなハーモニー・ブラス・R&Bサウンドで、ポップでビート感があってなかなかかっこいいです。

ハンガリーのKexとLiversingは本国でアナログで再発されているだけだと思っていたのですが、なんとまさかまさかのCD(LiversingはCD-R)が存在していました!
200枚限定プレスで、ほとんど一般のショップには出回っていないみたいです。
特にトルコのグループに近い感覚の、怪しげなサウンドのサイケを繰り広げるKexはうれしいですね。

Hungariaの1stは95年にリリースされたもので、95年リリースなのでボートラ無しで音質もちょっと落ちますが、サイケフレーバーをふんだんに取り込んだ活気のあるサウンドはなかなか魅力があります。
リマスター&ボートラ盤での再発を期待したいところです。

Illésの4th(71年)は、しばらくの活動禁止を経てのリリースで、それまでの3枚とはずいぶんサウンドが変化していてビックリでした。

Illésの右のオムニバスは、Omegaの67年のシングル「Kiabálj, énekelj」が聴ける唯一のCDで、この曲のためだけに買ったようなものです(笑
まだOmegaらしさは希薄ですが、ビートグループっぽいOmegaはなかなか新鮮です。

Metroは1st・2nd・編集盤のこの3枚で揃います。
2枚のアルバムが廃盤になってて入手できずにいて焦っていたのですが、何とか確保できました。

高くつきましたが(笑
ま、新規格でリイシューされて、この盤と同じようにボートラが付く保証もないですからね。


これからじっくり聴き込んで、データをそろえて地道に紹介して行きたいと思っています。



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さーて、ここ最近ガツガツとハンガリーものが集まってきていますので、地道ながらもガツガツと紹介して行きたいと思います。

と言うわけで、今回は60年代ハンガリーのNo.1グループIllés(イレーシュ)です。

今回もハンガリーでの名前(苗字・名前)の表記通りで行きます。

以前取り上げたOmega(Red Star)も個性的なグループですが、Illésもなかなかにインパクトのあるキャラの立ったグループです。
Beatlesの影響とハンガリーのグループらしいほの暗さといなたさ(笑)がブレンドされた、妙にクセのあるサウンドを持っています。

先ほど「キャラが立った」と述べましたが、僕のIllés初体験はこの映像だったからです(笑

ダララダンダ ダララダンダ ダン(笑


このメガネ君がリード・ボーカル&ギター担当のフロントマンSzörényi Leventeなのですが、「悪ガキグループのリーダーはガリ勉メガネの学級委員だった!」みたいな衝撃がありました(笑
実際、この曲での発音のアタックの強い歌を聴いていると、まるで学級委員に叱られているみたいな気分になります(笑

(この曲に合わせて)
今日は君たちに言いたい事があ~るぅ  ダララダンダ ダララダンダ ダン♪
学級委員として言いたい事があ~るぅ ダララダンダ ダララダンダ ダン♪

遅刻はするし 居眠りするし ノート書かずいびきかく
早弁するし 早退するし 掃除の時はいつもいない ちくしょうめ

ポポロビッチ サノバビッチ…♪


あー、耳が痛い(笑
ま、それはいいとして、グループのインパクトという意味ではOmega以上かもしれません(笑
あと、ついでに言うと、指揮のおじさんのロボットみたいなアクションが妙におかしい(笑


グループの起源は、57年にリーダーのIllés Lajos(Key.Vo)が弟と始めたファミリーバンドだそうです。
ハンガリーではファミリーネームをグループ名にするのが当時の習慣だったとか。
63年ごろからBeatlesに影響されたビートスタイルになり、64年に1stEPをリリース。
このEP収録曲は聴いたことがないのですが、どうもボーカルはKoncz Zsuzsaという女性シンガーが取っているようで、同時期のOlympicに近いスタイルだったみたいです。

そして65年にLajos以外のメンバーがすっかり入れ替わり、Illés Lajos(Key.Vo)・Bródy János (G.Vo)・Szörényi Levente (Lead Vo.G)・Szörényi Szabolcs (B.Vo)・Zoltán Pásztory (Ds)の5人が揃い、73年の解散まで不動のラインナップとして活動して行きました。
当時からギタリスト&ボーカリストとしてすでによく知られていたLeventeとJánosのソングライターコンビの加入は、グループの個性と音楽性を大きく高めることになりました。
ちなみに、ベースのSzabolcs(P.Floydのリック・ライトっぽい顔の人)はLeventeの弟だそうです。

66年ごろには、すっかりハンガリーでNo.1のグループとして引っ張りだこだったそうです。
日本では彼らのことはあんまり知られていませんので、なかなかピンと来ないものがありますが、少なくとも60年代の段階ではOmegaよりも遥かに人気があったみたいです。

余談ですが、ハンガリーのグループ名によく付いている「Együttes」というのは、まさに「グループ」という意味です。

67年には映画「Ezek A Fiatalok(若者たち)」のサントラを担当、Omega・Metroらと共に彼ら自身も出演。
ちなみに、先ほどのクリップもこの映画からのものです。
ようつべで彼らの演奏場面を見ることはできるのですが、映画自体の内容は調べてもあんまり詳しいことが出てこなくて、現状でははっきり分からないのですが、ようするに学校を卒業する18歳の少年達が、どういう将来を選択するのかという事で、自身や両親達と葛藤する…みたいな事をを描いているようです。
同じロックがらみの映画でも、やはり東欧ものは共産圏的な切実さがあって毛色が違いますね。

もっとも、やはり見所は彼らの演奏シーンで、これなんかLeventeの偉そうな感じが激烈に似合ってなくて妙に印象的です(笑
この曲のシーンでもう一つ印象的だったのがこの場面。

右のお兄ちゃん、本当に悪そう(笑


いかにも悪ガキのリーダーっぽい右の兄ちゃんに「あいつ最近生意気ですよね。」ってささやいて、兄ちゃんが「演奏がすんだら屋上でシメてやるか…、しかしいい曲だなおい。」とか言ってるかどうかは分かりませんが、何て言ってるのか非常に気になるシーンです(笑
このお兄ちゃん、僕の地元の音楽&ギター友達(60年代世代!)の方にそっくりなのもあって、さらに気になってしまうのです(笑

この動画をうpした人が、この映画の他のの演奏シーンもうpされていますので、良かったら見てみてください。

こんな感じで、、彼らの人気はピークに向かって行きますが、続きは2ndアルバムの記事にて。


【“Illés (Hungary) [1] Ezek A Fiatalok('68)”の続きを読む】 このページのトップへ
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(左からRoger・Tomas・Anders・Staffan)

今回は久しぶりの北欧ものです。

Friendsはストックホルムで結成されたグループで、65-66年の短い活動期間に3枚のシングルを残したのみのグループですが、あらゆる意味で若さゆえの暴走を感じさせる印象的な存在です。

前に見た資料が検索しても出てこなくなってしまったので、一部それを見た記憶に頼る部分がありますが、またはっきりわかったら書き直しますのでご了承ください。

活動期間が短く、かなりやばい形で解散しているのもあってか、もともと資料が少なくて結成した年などははっきり分からないのですが、デビューのきっかけは当時開催されたストックホルムのRolling Stonesを選ぶコンテストで第2位になったことだそうです。
メンバーはRoger Skogberg(G)・Tomas Skogberg(Ds)・Anders T Peedu(Vo)・Staffan Kimbro(B)の4人で、Tomasはどうもこのコンテストの時点で12歳だったそうで、おそらく他の3人も差ほど大きな年齢差はなさそうですので、同級生とその弟で結成されたという感じでしょうか?

メンバー全員が少年だったことが、夜のライヴ活動の制限・年齢的な暴走など、グループが短命になる宿命をすでに背負っていたと言えます。


Friendsは65-66年の2年間に、以下の3枚のシングルを残しています。

Empty Handed / It Ain't Necessarily So (KFF 612)`65
Git It / Talkin'`Bout You (KFF 638)`65
He's In Town / Joe Mccartney (KFF 666)`66

彼らはその出自が示すように、かなり荒々しいタイプのR&B系で、StonesというよりはPretty Thingsに近い暴力的な衝動を感じさせます。
演奏はかなり粗雑であまりうまいとは言えませんが、いわゆるガレージ的な空気があってかなりかっこよく、Rogerのオリジナル曲もカバーの選曲もなかなかのセンスです。
詳しいことはよく分からないのですが、ライヴではストリップショーの真似事なんかもやっていたようで、かなり無軌道な振る舞いも多かったみたいです。

当時のスウェーデンでは、R&B系のグループはことごとく2年程度の短命に終わっています。
まだ調べている段階なのですが、当時のヒットチャートからするとこういう荒々しいグループよりポップなビート系のほうがヒットが多かったことや、R&B系の楽曲ではUK/USのグループに売り上げを奪われやすかったこと、そして演奏も立ち振る舞いも粗雑なR&B系のグループに対する、レコード会社の否定的な対応が大きく影響していたようですね。
R&B系で唯一短命に終わらなかったShanesの、66年までとそれ以後の楽曲や彼らのルックスの変化がそれを象徴しています。

ただでさえそういう状況の上に、さらにあまりにも若かった彼らは自身のコントロールを徐々に見失って行き、Andersはドラッグにおぼれて精神病院行きになり、他のメンバー(たぶんRogerだったと思います)アルコールの過剰摂取で急死して、解散と言うか破滅してしまったとしか言いようのない終わりを迎えてしまいます。

「たられば」ではありますが、せめてもう少し年齢がいっているか統率できる年長のメンバーの存在があったら、もう少し続けられたかもしれませんね。


【“Friends (Sweden)”の続きを読む】 このページのトップへ

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    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
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