あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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全部東欧ものです

さて、今回は以前から考えていた、これから東欧ビート/サイケを聴いてみようという方のスタートにおすすめできるCDを、2回に分けて紹介したいと思います。

基本的に東欧ビート/サイケのCDは、ごく一部を除いて日本では入手がしにくいのですが、できるだけ入手がしやすいものを僕の所有している90枚弱の中から選びました。

第1回は、東欧ロック大国のチェコスロバキア&ハンガリー編です。


†チェコスロバキア
東欧随一のクオリティーを誇り、特に67-69年にリリースされたものは歴史的資産ともいえる素晴らしいものが多いです。

a204.jpg

日本だと、チェコスロバキアならMatadorsという印象が強いですが、真っ先に聴くのならダントツOlympicがおすすめです。
日本では意外と知られていないのが信じられないくらい楽曲・演奏のクオリティーが高く、その巻き舌気味のクセのあるチェコ語のボーカルを差し引いてもポップで聴きやすく、チェコと言うよりも東欧もののスタートとして聴いていただきたいグループです。
「Želva」「Pták Rosomák」「Jedeme, Jedeme」の68~71年のアルバムはどれもおすすめできますが、どれか1枚ならやはりほの暗いモノトーン・サイケの「Želva」でしょうか?
Matadorsのアルバムと共に、当時のプラハの熱気を感じることができる逸品だと言えます。
Olympicのアルバムは今まで数回リイシューされていますが、04年以降にリリースされたリマスター&ボートラ収録の「Zlatá Edice」がおすすめです。
日本でもサイケ・プログレ系のショップで扱っているお店があります。

Matadorsは、当時アルバム1枚とシングル・EPしかリリースしていませんので、以前に紹介したことのあるBonton盤か、最新リマスター盤「Classic」があります。
Bonton盤は現在は廃盤ですが、日本でも結構で回っているみたいですし、基本的に同じ収録曲のカウンターフィット盤World Psychederia盤もあります。
最新盤の「Classic」の方は、予想以上に日本に入荷していないみたいで、現状では日本国内での入手は難しいかもしれません。
それぞれ編集が微妙に違っていて、Bonton盤はほぼ全時代(数曲欠落(というか収録時間が足りなかった)あり)、「Classic」は2代目ボーカリストViktor Sodoma在籍時をコンプ+07年のライヴ音源という収録内容で、全体を流したい方はBonton盤、Viktorのけしからんボーカルだけでいいという人は「Classic」という感じでしょうか?

そのMatadors出身のメンバーが結成したBlue Effectは2nd以降はジャズロック的なスタイルに移行しますが、1st「Meditace」はワウやファズを駆使したRadim Hladíkの変幻自在のプレイを堪能できる素晴らしいアルバムです。
Matadorsよりも演奏力が高くて、特にドラムのプレイや音色の良さは特筆できると思います。
現在は単独ではリリースされておらず、去年リリースされた9CD-Boxに収録されているという状況ですが、シングル・EP音源収録のディスクもありますし、直接本国で通販すれば驚くほど安いので、ジャズロック期も聴いてみたい方はありだと思います。
また、廃盤になっているBonton盤も、日本でもわりと流通していますし、まだ新品を持っているショップもあると思いますし、メッチャかっこいい1stEPなどのボーナスが収録されていますし、ビート/サイケ派の方にはこちらがおすすめです。



†ハンガリー
ハンガリーは全体的にクセの強いノリを持つグループが多いので、チェコスロバキアと比べると好き嫌いが分かれそうですが、チェコ勢に負けず劣らないクオリティーを持っており、一聴の価値ありです。

a205.jpg


まず、ハンガリーと言えばOmega。
プログレの範疇で語られることが多いグループですが、少なくとも2ndまではビート/サイケ色の方が濃いです。
1stの「Trombitás Frédi És A Rettenetes Emberek」、2ndの「10000 Lépés」ともに、僕が言うところの「農作業ロック」(笑)ないなたくも一度聴くと忘れられない強烈な個性を持っています。
2ndは1stよりもやや大仰な楽曲が多くなりますが、それでもキュート(爆笑)な楽曲があって外せないと思います。
「10000 Lépés」というタイトルを見て、「何と言う外道」と思う方も多いかもしれませんが、「10000 Steps」という意味ですので彼らはやはり素朴な善人なのです(笑
全員胡散臭いルックスだし、ボーカルは悪人顔ですが(笑
Omegaは日本でも入手がしやすいと思います。
ボートラつきのリマスター盤のほうをおすすめします。

次はIllésですが、彼らもOmegaに負けない個性を誇っています。
日本ではあまり知られていませんが、彼らは少なくとも60年代はOmegaよりもビッグネームで、圧倒的な人気を誇っていました。
Illésもかなりアクの強い音楽性ですが、Omegaよりややポップ寄りかなと思います。
おすすめは2nd(1stはサントラなので実質的には1st)の「Nehéz Az Út」で、SGTの影響下にあるカラフルなポップを堪能できる1枚です。
しかし、わけのわからんジャケットですね(笑
Illésは日本では4thの「Human Lights」以後は入ってくるのですが、なぜかそれ以前のアルバムはなかなか入荷しないので、ちょっと入手しづらいのが難点です。

そのまんまなネーミングのHungariaは、日本ではほとんど知られていませんが、おそらくハンガリーで最もポップでキャッチーで、すんなりとなじめるサウンドを持ったグループです。
上記のアクの強い2グループに躊躇がある方には最初におすすめしたいくらいです。
1st「Koncert A Marson」、2nd「Tűzveszélyes」ともに、駄曲なしの一気に聴けるポップなアルバムで、パワーポップ的なサウンドがお好きな方にはかなり楽しめると思います。
残念ながら現在廃盤で、入手がしやすいとは言いがたいのですが、前回のリイシューからかなり時間が経過しており、そろそろリマスター&ボーナス盤がリリースされるのでは?と思っています。

あと、Metroもおすすめなのですが、現在廃盤で海外でも入手が難しいので今回は外しました。
 

…とまあ、こんなところでしょうか?

次回はポーランド・東ドイツ・ユーゴスラヴィア・ルーマニア・ブルガリア編です。


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コメント

チェコはやっぱりOlympicですよね~!
Matadorsが超グレイトなのはもちろんですけど、ある意味英米モノと同列で聴いた方がいいバンドのような気がします。(Blue Effectになると事情は違ってきますけど)
Olympicは、まさに「東欧=辺境」という偏見を見事に打ち砕いてくれますよね~。
単なる物珍しさではなく、東欧ロックが持つ独自の魅力に開眼させてくれるバンド♪

個人的には、最初に聴くオメガが1stってのはちょっと避けてほしいような・・・。
何だかこっそり彼らの中学時代のイケてない卒業写真を見せてしまうかのような罪悪感にかられます(笑)。

  • 2010/08/28(土) 20:24:05 |
  • URL |
  • クロム #ybSqUg1.
  • [編集]

†クロムさん
機材や英米もののレコードのリリースなど、当時のチェコの状況を考えると驚くほどのクオリティで、ほぼリアルタイム進行していますからね。
今度2ndの記事を書く時に述べるつもりでしたが、彼らのすごいところはサイケのフレーバーを歌詞でも意欲的に取り込んでいたことですね。
インタビューによると、2ndまで作詞を担当していたベースの Pavel Chrastinaは風変わりな歌詞を書きまくっていて、Petrが苦笑いするほどだったそうです(笑
また、ハイブリッドなセンスを持った才人Janの存在も大きいと思っています。
個人的に、67-71年がOlympicの黄金時代だと思っています。

Omegaはですね、ビート/サイケのくくりでは選択の余地が少ないと言う事情もあります。
あと、彼らの魅力は「かっこよくない」かっこよさだと思っていますので、個人的には英米のサイケをイメージしてずっこけていただく事を期待しています(笑
そこから愛が生まれるんですよ(笑
さらに、2枚ともロック・オペラ的な要素もさり気にあるので、そこら辺も聴いていただきたいものです。

  • 2010/08/30(月) 17:10:01 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

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  • 2010/09/08(水) 22:13:31 |
  • |
  • #
  • [編集]

深いな~、このエリアも。東欧と言うと、旧ユーゴ、ハンガリー、ブルガリア、ルーマニア辺りのものは、結構聴いたんですが、チェコは、COLLEGIUM MUSICUMとか、FERMATA、SYNKOPY 61辺りは、何枚か聴いてましたが、オリンピックは、初めて聴きました。何度も貴殿のエントリーを読ませて頂きました。御礼まで。

  • 2012/01/15(日) 09:48:33 |
  • URL |
  • Salami & Pepper's #-
  • [編集]

†Salami & Pepper'sさん
初めまして、ようこそお越しくださいました。
東欧は濃いですよね。
独特の空気がありますので、結構ハマります。
東欧ものはプログレ系ならある程度紹介されていますが、ビート/サイケとなると日本語の情報はほとんどない状況ですので、自分でやってしまおうと(笑
Olympicも日本での知名度はまだまだ低いですが、もっと評価されてもいいのになと常々思っています。

更新はスローですが、できるだけ他では読めない記事を書いていこうと思っていますので、また見に来てくだされば幸いです。

  • 2012/01/15(日) 15:56:20 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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