あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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ギターヒーローだけどシャイな雰囲気が魅力です。

‘67?Musima Tear-Drops Body's Guitar


いろいろあって予定より随分遅れてしまいましたが、前から書きたかったチェコスロバキアのNo.1ギターヒーローであるRadim Hladík が使用したギターを、プロとしてのスタートである63年のKomety加入から71年のBlue Effect時代までの範囲で紹介して行きたいと思います。

ある程度の内容にするためのデータ集めは、決してギターに詳しいとは言えない僕単独ではどうにもならず、今回紹介する6本のうち1本しか判別できず、早々にお蔵入りになりそうでした。
それが急展開したのが、Oさんという方への質問のメールでした。
後で分かったのですが、ギターの本なども執筆されている方で、教えていただいたのは3本なんですが、今回のメールのやり取りのおかげで、ビザールというかメジャーでないギターの検索のノウハウを少し得ることができて、詳しい情報が得られなかった1本を除いて、モデル名・型式などを確認することができました。
以前Flamengoの記事で紹介したFramus Strato Deluxeも、このノウハウを駆使して見つけた1本です。

Special Thanksとして、お礼と共にご紹介させていただく予定だったのですが、それについてのお返事をいただけていないため、念のためにOさんとさせていただきました。
Oさん、その節は大変お世話になりました。
おかげさまで、何とかまとめることができました。
ありがとうございました。


さて、今回はそのPart1として、63年のKomety加入から68年のMatadorsから脱退までの3本を紹介しようと思います。



Futurama Ⅲ(チェコスロバキア製)

写真で見るとプラモデルみたいなギターです(笑

Radim先生のプロとしてのスタートとなったKomety時代から、Fontanaを経てMatadors時代初期の65年くらいまで使用していた、ストラトとテレキャスを混ぜたようなデザインのソリッドボディ・3PU・アームつきのギターで、ピックガードの形状などからするとおそらく63年製かと思われます。
確認できた中では、彼が使用した唯一のチェコスロバキア製のギターです。

カラー写真が残っていないのでよくわからないのですが、モノクロ写真の濃さからすると、おそらくボディカラーは赤ではないかと。
ピックアップセレクターのスイッチが妙にでかいのが印象的ですね(笑
なんかパワーウインドウのスイッチみたいな(笑
この画像では分かりにくいですが、このギターのトレモロユニット、なんとフロイトローズばりのゴツいフローティング仕様なんです。
しかし、ファインチューニングと言う概念はなかったようで、ヘッドはフツーです。
ユニットをフローティングさせて、アーミングの範囲を広く確保して、かつ極力チューニングを安定させようと言う感じでしょうか?
60年代にこういうアイデアがすでにあったと言うことは結構驚きですね。

でも、あんまり強くアーミングしたら丸ごと外れそうです(笑

当時のチェコスロバキアでは最もポピュラーなギターで、イギリスやドイツなどにも輸出されており、George Harrisonがハンブルグ時代に使用していたResonet Graciosoは、このギターの前身モデルに当たります。
基本的なスペックはほぼ同じみたいですが、ヘッドやピックガードの形状などの違いがあります。
Resonet Gracioso~Futurama~Jolana Starと、モデル名やスペックを微妙に変えながら長く製造されたようです。
ある映像でこれのベース版の解説をしているものがあるのですが、作りはやはりよくないようで、あまり激しく弾くとブリッジのコマがボロッと外れてしまうようで(笑
特に需要が高まって生産量が増えた63年以後は、品質が落ちて行ったそうです。

残された写真から判断すると、おそらくMatadors時代ごく初期の65年くらいまでしか使用していないようで、レコーディングには使っていないと思われます。


Musima Eterna(東ドイツ製)

前期のメインギター

Burnsのデザインを拝借したようなデザインのソリッドボディ、3PU・ボリューム奏法用ノブを含む4コントロールノブ、Fender Jagaurスタイルのトレモロ…といった仕様のギターで、当時の東欧各国のグループが弾いている写真をよく見かけます。
こうしてみると、デザインは悪くないですがヘッドが妙にでかいですね(笑

Matadorsは65年末~66年4月の間、東ドイツへのドサ回りツアーを敢行していますので、おそらくその時に購入したのだと思います。
聞くところによると、このMusimaというメーカーのギターは、旧東欧圏のご多分に漏れず作りが悪かったようで、ひどいものだとネックジョイントにボルト1本しか使っていないものもあるそうです。
いや、たぶんネックの上下の角度を調整できるように、あえてボルト1本にして…るわけないか(笑
もっとも、このEternaはボルト3本を逆三角配置でジョイント部を留めていますし、少なくとも前述のFuturama Ⅲよりは遥かにマシなギターだったようです。
わりと気に入っていたのか、Radim先生は67年までメインギターとして、レコーディングにライヴに活躍させています。

ちなみに、東独ツアーに出た時メンバーとして在籍していたKarel Kahovecも同じモデルを購入したようで、Matadors脱退までメインで使用していました。


Musima? Tear Drops Body's Guitar(東ドイツ製?)

後期のメインギター

Rickenbackerのシャークタイプを逆にしたようなFホールのあるティアドロップ型のホローボディ、3PU・2V/2Tノブ…という仕様で、言うまでもなくVoxのティアドロップ型ギターのコピーモデルの一つです。
鮮明な画像がないので分かりにくいですが、4つのノブのネック寄りにも何かコントロールスイッチのようなものが見えます。
Voxの左右非対称のヘッドデザイン・ペグ片側配置と違って、左右対称の純粋なティアドロップ型ヘッドに左右それぞれ3個ずつのペグ配置になっていて、センターにデカデカと「Musima」のロゴがあります。

67年に入手したようで、68年にMatadorsを脱退するまでEternaに変わってメインで使用しています。
不思議なことにこれと同一のギターを使用した他のミュージシャンを確認できず、Musima関連のサイトで調べても全く出て来ない謎の1本です。
考えられるのは特注したか、何らかの事故でネックが折れたVoxのボディにMusimaに作らせたネックを取り付けたか…という感じですが、そのためにわざわざワンアンドオンリーでネックだけ作らせると言うのも考えにくいですよね。
となると僕の推測では、Radim先生がMusimaに特注して作らせたものではないか?という感じで、フィードバックを発生させやすいホローボディにそれをコントロールするためのスイッチ類、そしてGretschのごとく指板の端に付けられたインレイなど、画像で見ただけでもかなりのこだわりを感じさせます。

Radim先生自身、結構気に入っていたようで、ボディにサイケなペインティングを施したりしつつMatadorsを脱退するまで愛用していたようです。


あと、これ以外にも65年ごろの写真でFlamengoのFrantišek Franclが使用していたのと同じ、Framus Strato Deluxeらしきギターを持った写真があるのですが、いかんせんモノクロの上に画質が鮮明ではないのではっきり確認できませんでした。
その写真に写っているドラマーが初代ドラマーのWilfried Jelinekであることから、Matadors結成直後の65年前半期かと思われます。

他にもレコーディングだけで使われたものなどあるかもしれませんが、今分かる範囲での68年のMatadors脱退までの使用ギターはこんな感じです。



こんなこともできます(笑

オマケ:有名な映像からのひとコマで、Eternaで歯ギター(笑
当時、チェコスロバキアでこういうネタをどうやって仕入れてたんでしょうねえ(笑

次回は69~71年までのBlue Effect時代前期のギターを紹介いたします。


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コメント

すばらしい!!!
Radim先生素敵だ~
チェコ製の楽器見てみたい触ってみたい弾いて・・・みたいかなぁ・・・?

  • 2011/04/19(火) 20:08:07 |
  • URL |
  • kuwa #-
  • [編集]

キャ~、つ、つ、ついに出たぁ~!!
予告編からワクワク楽しみにしてたRadim先生ギターネタ♪
But、あわわ、楽器オンチな私には全くチチンプイプイだわ・・・(汗)。
とりあえず、またしても日本ブログシーンにおける前代未聞のマニアック記事誕生現場に立ち会えたことに感謝っ♪
これで、3本目のギターをRadim Hladíkモデルとして世界発売するという、宝クジ当選時の使い道の夢がまた1つ増えました(笑)。
ヤバい・・・歯ギターのRadim先生に萌えてしまう自分が止められません・・・。この元ネタ映像って何でしたっけ?どうしても思い出せなくって、モンモンしてますぅ~!!

  • 2011/04/24(日) 13:36:14 |
  • URL |
  • クロム #-
  • [編集]

†kuwaさん
遅れてすみません。
立て続けに記事を書いたせいで、ちょっとダウンしてました(笑

チェコは昔から楽器作りでは定評があるのですが、共産時代はちょっと事情が違うのかもしれません。
全体的にプラスティッキーな品質感で、ネックが妙に細くて薄いので、小柄な人には弾きやすそうですが、ちょっとぶつけただけでポキッと折れそうです(笑


†クロムさん
僕も器種名と大まかなスペックが分かっただけで、レスポールとかのメジャーなギターのような実感にはちょっと欠けています。

このティアドロップ型のギター、記事でも述べましたが結構こだわった作りになっています。
きれいな写真がないので、質感とかはよく分からないのですが、特注だったら丁寧に作られているかもしれませんね。

宝くじが当たって、予算ができたらよろしくお願い致します(笑
ネックジョイントのボルトはケチらないでくださいね(笑

歯ギターの元映像は、例のViktorの美川アクションのクリップのやつだと思い込んでいましたが、「Big Bit」のMatadorsのところか、チェコ製ギターのところかどちらかでした。
同じ番組からのクリップなので勘違いしていました。

  • 2011/04/24(日) 18:52:55 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

Radim先生のこともギターの機種名のことも全く分からないよぅ~と見ていたらMatadorsの名が!
ナゲッツⅡに収録されてたバンドってことで正解でしょか…(゚▽゚*)ドキドキ
そのくらいしか分からないよ~('A`)
というかMatadorsってどこの国のバンドなんだろって
ナゲッツⅡを聞くたびにそう思ってたんだけど
チェコスロバキアのバンドだったんですね!
全くそういう知識ないままにいつも聞いてたょ(゚ー゚;Aアセアセ

  • 2011/04/26(火) 02:51:38 |
  • URL |
  • もりたん #ZA9zVw0U
  • [編集]

†もりたんさん
>Matadors
その通りでありんす(笑
ナゲ2は、ブリティッシュ偏向志向が煮詰まってきてた僕の意識革命になった記念すべきBoxです。
というか、もうずっぽり魔の道に(笑

  • 2011/04/29(金) 13:43:53 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
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