あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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革命的書籍(笑

もう7月も半ばに差しかかろうとしていますね。
まだMatadorsの記事の書き換えの最中で、進行具合はやはりスロー気味です(笑
結構集中力がいる作業ですので、全く書かない日もけっこうあります。
そういう時は、音楽を聴きつつ買った本や漫画をぼんやりと読んでいます。

画像右端の「プラハの春」の主役A.ドプチェクの自伝は前からずっと気になっていた本だったのですが、すでに絶版で中古でも結構安くないのでなかなか買えずにいたのですが、CDで買うものが少なかった先月ようやく入手。
ドプチェク氏の口述を編者がまとめると言う形のもので、彼自身が当時の資料をじっくり確認しつつ述べていて、彼の几帳面で端正な人柄を感じさせる内容です。
これを読むまでは、ドプチェク氏に対してややか細い印象を持っていたのですが、実際は政治家にふさわしい打たれ強さやしたたかさもちゃんと持っていたことがよく分かり、またそうでないとあの厳しい時代を乗り越えることが出来なかったのだと感じました。
当時の東欧共産圏で生き残っていくにはストイックすぎた面はあると思いますが、同時代の東欧圏のリーダー達と比べると、圧倒的に人間的魅力に溢れています。
特に「プラハの春」で対峙したブレジネフの醜悪さとの対極ぶりは笑ってしまうほどです。
出迎えの時に大げさに抱きついてキスをしてくるクセのあるブレジネフを防ぐために、あらかじめ花束を準備しておいて、飛び掛ってくる直前に花束を手渡して回避したと言うエピソードが載っているのですが、一緒に掲載されているその時の写真でのブレジネフのみっともない笑顔と、してやったりのドプチェクのしたたかな笑顔の対比は爆笑ものでした。

彼は東欧革命後の91年に交通事故での大怪我がきっかけで亡くなってしまいましたが、チェコスロバキアが共産党の圧政から開放される瞬間に立ち会えたことは幸いだったと思います。

東欧ロック史的にも、ドプチェク氏を裏切って政権に就いたフサークの正常化政策による圧政の過程が詳細に述べられており、どういう過程で圧力をかけていったのかを垣間見ることができました。

当時のチェコスロバキアの空気を感じ取るための1冊としておすすめです。





漫画の方では、最近志村貴子さんの作品がお気に入りです。
この人の作品は非常に独特で複雑な要素があるので、一口に好き嫌いを述べるのは非常に難しいのですが、一味違うものを読んでみたい方におすすめしたいです。

左端の「青い花」は、実は今日届いたばかりでまだちゃんと読んでいないのですが、いわゆる「百合」要素の作品で、結構前から気になっていたものの、あまり小さい本屋や中古で見かけることができず、またその複雑な内容からブクオフで立ち読みしやすい内容ではないので、入手に結構時間がかかってしまいました。
これからじっくり読んで行こうかなと思っています。

真ん中の「放浪息子」は最近最新11巻まで読み終えたところなのですが、女の子になりたい男の子と男の子になりたい女の子の話で、これをにわかに肯定していいものかは非常に悩ましいところですが、ここに描かれている日常の中の非日常のようなものに引き込まれるものがあります。
主要人物の1人の千葉さんという女の子が、自分によく似たところがあって妙に共感を感じつつも、「自分も他人から見たらこんなにめんどくさいのか」とちょっとうろたえてしまいました(笑
かわいいけど紹介で書かれている通り「デンジャラス・ビューティー」で、付き合うと大変そうです。
付き合うんならあんなちゃんがいいな(笑

てか登場人物中、一番可憐でかわいいのが主人公の二鳥くん(男・画像中央の左側の子)なのはどうよ(笑

読み応えがあるし面白いけど、複雑な気分にさせる作品ではあります(笑


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コメント

お久しぶりです。
相変わらず興味の範囲が幅広いですなあ。

ところで、ドプチェク氏と聞いて、ビーチ・ボーイズの「アン・アメリカン・バンド」というドキュメンタリーを思い出しました。
東欧でプレイする初めてのアメリカン・バンドとして、1969年にチェコを訪れたビーチ・ボーイズ。プラハで開かれたコンサートで、カールだったかが「次の曲をドプチェク第一書記に捧げます」と言って、当時新曲だった『Break Away』を歌い出すのですが、プラハの春の一断面のような、印象的なシーンになっていました。

  • 2011/07/15(金) 12:11:58 |
  • URL |
  • Pandaboy #-
  • [編集]

†pandaboyさん
広いものの偏りもすごいと言う(笑

Beach Boysのプラハ公演は大盛況だったそうで、メンバーはあちこちでファンにもみくちゃにされたそうです。
Breakawayでのコメントはマイク・ラブですね。
会場のルツェルナ・ホールにドプチェク氏が来ている事を知ったのでしょう、彼にしては気のきいたコメントだと思います(笑

67年のストーンズのワルシャワ&ベオグラード公演、70年のBS&Tのブカレスト公演など、ペレストロイカ以前の東欧共産圏における、西側のグループのコンサートにおける逸話は、非常に興味深いですが、このBBのプラハ公演はタイミングも合って最大のエピソードになっています。

  • 2011/07/18(月) 14:20:31 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

お久しぶりにコメントさせて頂きます。
こんばんは。

相変わらずナイスマンガセンスというか、ナイス私との好みの被りっぷりという感じです。
志村作品は、私も最近気になっております。
録画しっぱなしで未見なのですが、放浪息子のアニメを録っていて、いつみようかなーと思っているところなんですよ。
青い花はかなり前にさくっと立ち読みした記憶があります。
当時はもっとダイレクトなのが欲しいお年頃だったので、ちょっと奥ゆかしいというか、湾曲というか、読み取らないといけない作品だったので、あまり印象に残りませんでしたが、今読んだらまた違うんだろうな。
あと、放浪息子を読んだあとに「彼氏彼女の×××(ペケ3つ)」(森永あい・作)を読んだら、
緩急つきまくりで面白いですぜ。とこっそり耳打ちして逃亡いたしまする。

残念ながら、花もて語れは未だに読めていません。うううー。
Grahamさんプッシュの作品はいつも面白いので、早く読みたいー。

  • 2011/07/23(土) 21:11:59 |
  • URL |
  • 浜田05 #-
  • [編集]

†浜田05さん
やはりあなたもお好きでしたか(笑
アニメも少し見ましたが、志村作品の絵柄や内容はアニメ化するときついなという印象でした。
特に青い花はひっそりとしたたたずまいの作品なので、マンガで読むほうが深みがありますね。

花もて語れは、現状ではほとんど中古では出ないし、マンガ喫茶でもないところが多いんじゃないかと思います。

あきらめて新品で買いましょう(笑
ま、すぐに元は取れることは保障します。
僕は毎月掲載誌を追っかけています。

  • 2011/07/25(月) 16:36:01 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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