あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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誰が誰だかさっぱりです


今回は最近ひょっこり聴くことができた、プエルトリコの幻の学生グループFinal Solutionを取り上げようと思います。

「多くのコレクターたちがWantsに載せているものの、現物を見たことがあるものはおらず、ジャケットがあるのかなどもさっぱり分からなかった幻の…」みたいなふれこみで、07年に好きモノレーベルShadoksからFinal Solutionのアルバムがリイシューされて、一時話題になったことももはや懐かしいですね。

Final Solutionは、プエルトリコの建築を学ぶ大学生たちで66年に結成されたグループで、詳細なメンバー・担当楽器は不明ですが、男5人・女1人の6人編成のようです。

詳細な活動期間も不明で、残されたのは67年に制作したプライヴェート・プレッシングのアルバム1枚のみ…、調べてもさっぱり情報の出てこない謎のグループです。
もっとも、プロとして活動していたわけではないようですし、学生グループの仲間内で配っただけのアルバムという雰囲気ですから、それも無理もないのかもしれませんね。

基本的にはフォーク・ロック・スタイルで、トワイライトなオルガンとファズギターでサイケな雰囲気を醸し出しています。
歌も演奏も決してうまいとは言えませんが、メンバーのRobertとDickyの2人が中心になって書いたオリジナルはなかなかのできばえで、ところどころに有名な曲のフレーズをシレッと拝借しているのもほほえましいです。

アメリカの自治連邦区とは言え、中米カリブ海のキューバやドミニカ共和国の近くに位置するプエルトリコですので、それっぽい音楽性もあるかなと予想してましたが実際はそれほどではなく、歌詞が英語なのもあってかサウンドはかなり欧米的です。
あえて言えば中南米独特のゆるさを感じますが、エリア的な特色と言うよりは素人くさい演奏がそう感じさせるのかもしれません。

前述の通り、彼らは67年に12曲をレコーディングして、アメリカのDynarange Recordsに持ち込んでプライヴェート・プレッシングのアルバムを制作していますが、オリジナル盤の番号がないことや、現存するオリジナル盤がほとんどないことからして、メンバーや友人達に配るくらいの枚数しかプレスされていないようです。

このようなオブスキュアにもほどがあるブツなので、後年名だたるコレクターの強敵になってしまったようです。
てか、こんなごく少数のプライベート盤の存在をよくつかむもんだなと感心してしまいますね。
レコード・コレクターの情報網、恐るべし(笑






そんなオブスキュアにもほどがあるこのアルバムですが、ジャケットデザインを担当したAlexy Rodriguezもマスターテープを見つけることができなかったそうで、リイシューされる可能性はほとんど見込めない状況でしたが、(リイシューされた07年の)数年前にとある有名なコレクターが奇跡的にもミントコンディションのオリジナル盤を発見、これをマスターにShadoksから復刻されたわけです。

いいジャケットです

Same (USA Dynarange Records No Number?)'67 LP
(ドイツShadoks SHADOKS 077)'07 LP

Side A
1 The Missing Eye (Tommy & Robert) Vo:Robert
2 Let Me Know (Tommy & Robert) Vo:Robert
3 Empty Song (Robert) Vo:Robert
4 You Can't Complain (Dicky) Vo:Dicky
5 Hure (Robert) Vo:Robert
6 Never Be Mini (Robert) Vo:Robert
Side B
1 It's My Nature (Dicky) Vo:Dicky
2 Writings On The Wall (Canslobello,De La Torre,Gonzalez)Vo:Elba & Robert
3 Sahara Cry (Canslobello,De La Torre,Gonzalez) Vo:Robert
4 Things Not Understood (Robert) Vo:Robert
5 The Sun Is Gone (Canslobello,De La Torre,Gonzalez)Vo:Dicky
6 All That Glitters Isn't Gold (Dicky) Vo:Dicky

このクレジットでファースト・ネームではあるものの6人のうち4人の名前が確認できます。
B-2・3・5の作曲クレジットだけなぜか苗字になっていて、しかもメンバーなのかもよく分からないです。

スターリンではありません(笑

裏ジャケにThomas Huertasという人が単独の写真とともに紹介されているのですが、A1と2のリード・ギターを担当していると書かれているので、作曲クレジットのTommyというのが彼なのかもしれません。
ジャケットのメンバーよりも少し年上っぽいし、メンバー全員の写真には、彼らしき人が写っていない(と思う)ので、正規メンバーではないのかな…?

でも、裏ジャケの右下の端っこに「No Addtional Musicians Were Used」ってわざわざ表記してあるし、もう何が何だかさっぱり分かりません(笑

全編、トワイライトな音色のオルガンを中心に、ペキペキで時々ファズってる雑なギターといなたいボーカル&コーラスを前面に出し、妙にリズムセクションを奥に引っ込めているせいか、サイケな浮遊感が強くてとりとめのない印象です。
楽曲自体はなかなかいいので、もうちょっと演奏とボーカルに腰があったらインパクトが強くなったかもしれません。

個人的には彼らの真骨頂のトワイライト・サイケの2と、Themの「I Can Only Give You Everything」をゆるくしたような(それでも彼らとしてはビート感が強いと言える)6がお気に入りです。

現状ではLPのみなので、CDでのリイシューを期待したいところです。
ライナーに記述すべき詳細が分からないのも、CD化されない理由の一つなのかな…。
LPならインナーを入れなければごまかせるしね(笑


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  • Author: Graham
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    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
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