あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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(L to R :Jay Baar・Frank Nuyens・Joop Roelofs(ヒゲ)・Peter Vink・Willem Bieler)


本格的に寒くなってきたので、例年通り腕が痛み始めてなかなか更新ができません。
広告が出てきてしまったので、穴埋め的にやります。


ここに来られる方のほとんどの方はご存知だと思われる、Outsidersと並ぶダッチ・ビートの2大巨頭の一つQ65、ネットでもかなり情報がありますし、ここでいつものような長文で紹介するまでもありませんね。
腕も痛いし(笑)

と言うわけで、今回は短く濃くという感じで切り口を変えて、Q65の67年の4thシングル「From Above」について書きます。

モノクロなのに妙にくどいです(笑

この絵的完成度の低い、メガネのおじさん(Joop)のインパクトがすごいスリーヴと、凶暴なファズ&フィードバックに包まれて67年にリリースされたこの曲は、本国で13位のヒットを記録しています。

シングルバージョンが2002年までCD化されなかったせいもあるのかもしれませんが、「From Above」のシングル・バージョンと後年編集されたアルバム・バージョンのミックスが著しく違うことは案外知られていないようです。

ま、情報になっていないだけかもしれませんが(笑

このクリップで両方のミックスを聴くとすぐに分かるのですが、一般的に認知されている(と思われる)アルバムミックスを基準にすると、以下のような違いがあります。

・イントロ前のカウントなし
・ギターのファズの粒が粗くオンミックスに
・全体的にパーカッションが入っている
・ピアノがオフミックス
・サビ?のボーカルがズレまくりのダブル・トラック
・フィード・バックソロもオンミックスで、ソロの始めのあたりにエフェクトをかけたホイッスルのような音が入っている
・フェイドアウトで終わる

という感じで、かなり荒削りなミックスになっています。
のちにアルバムに収録される時に編集されたステレオ・バージョンでは、そのズレが気になったのかダブトラをシングルにして、パーカッションとホイッスルの音を外して、全体的にすっきりとしたミキシングで制作されています。
シングルではフェイドアウトさせているエンディングを完奏で終わらせているせいか、シングル・バージョンよりほんの少し時間も長いです。
Q65の楽曲で、これだけミックスが著しく異なるものは、たぶん他に無いと思います。
僕はこの荒削りなシングル・バージョンがお気に入りです。

数ある編集盤の中で、僕が確認したCDの中では、このシングル・バージョンが収録されたCDは以下の2種だけです。

a345.jpg

1、Singles A's & B's (オランダHunter HM13952)`02 2CD
2、Nothing But Trouble-The Best Of (イギリスRev-Ola CRREV258)`10

1はシングル・アルバム、そしてCD時代に入ってから編集されたミックスの3バージョンが収録されています。
2はシングル・バージョンのみですが、A面とB面を2枚のCDに振り分けた聴きづらい編集の1に比べて、1枚のCDにきっちりまとめてあるので聴きやすく、最初に聴くのならこれがおすすめかなと思います。
もっとも、僕は1の方しか所有していないので2の方はちゃんと聴いたことがないのですが、オランダ盤のCDはことごとく音圧が低いので、パワー感があるのは2の方ではないかと思われます。

僕自身がこのミックスの違いを知ったのは、トランスワールドものを聞き始めた98年くらいの事で、とあるショップの店長さん(kuwaさんは知ってるよね)にオリジナルシングルを聴かせてもらった時で、ずっとこのバージョンにあこがれ続けて、情報が少ない中で数種類の編集盤を手を出しまくったのも、今ではいい思い出です。


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コメント

おっ、Grahamさん復活。
待ってました!

トップ画面に広告が出ちゃった時には、心配してメールしようかどうしようか悩んだんですが、復活してくれて良かったです。
相変わらず知識不足でろくなコメントできませんが、たまに更新して健在ぶりを示してくださいね。

くれぐれもお体を大切に!

  • 2011/12/16(金) 16:19:13 |
  • URL |
  • Pandaboy #FKuxOQi.
  • [編集]

From Above 名曲ですね!哀愁漂うメロディがたまりません!イントロから隙無しですね。
僕もこの曲は同じ故店長さんから教えていただきました。
しかし思えばあの頃は何でもかんでも手出してましたよ(笑)値段高かったんですがね…

寒くなりましたが体調には気をつけてお互い年末年始乗り切りましょ♪

  • 2011/12/16(金) 23:46:29 |
  • URL |
  • kuwa #-
  • [編集]

はじめまして。数少ない日本語による東欧ビート物の情報と併せていつも拝見させて頂いております。よろしくお願いします。

ちょうど今回書かれているQ65の"Nothing But Trouble"をさっきまで聴いていたので、あまりにタイミングがよかった事からコメントを書いてみようと思いました。"From Adove"名曲ですなあ。間奏のフィードバックと口笛でウルッと来てしまいます。

さて、"Nothing But Trouble"はご推測のとおりパワフルな音で大変楽しめます。それだけでなく全曲モノラルというのもポイント高い。少し物足りなかった"Revolution"収録曲の印象がガラリと変わりましたからね。もしお持ちでなければお手元にあってもいいかもしれません。

では、またよろしければお邪魔させて頂きます。

  • 2011/12/21(水) 01:01:22 |
  • URL |
  • 深井 歪 #xtsQx3EI
  • [編集]

†pandaboyさん
おひさしです。
復活と言うか、その場しのぎというか(笑
僕もpandaboyさんの記事にコメント入れたいんですが、ことごとく爆弾発言になりそうでコメントしあぐねています(笑

寒くなってしばらくは、例年首と右腕が痛むんですよね。
今年は去年よりは楽でしたが、それでも寝込みがちでした。

†kuwaさん
Q65の曲ではこの曲が一番好きですね。
シングルを聴かせてもらった思い出もあるし、この荒々しさと哀愁のマッチングが何とも言えませんね。
今年もあと少しですが、最期に1枚届くかなって感じです(笑

  • 2011/12/22(木) 16:27:40 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

†深井 歪さん
初めまして!
コメントありがとうございます。
アクセス解析で見たら、ここ数ヶ月でひっそりとチェックしてくださっていた方のお1人でした。

ちょうどいいタイミングでRev Ola盤を聴いていらっしゃったとは(笑
あのフィードバックで押し通したソロは強烈な印象がありますよね。
Willem Bielerの負け犬っぽいボーカルも、あの哀愁をもたらしているように思います。

Rev Ola盤はモノ盤だったんですね。
リリースされた当時にショップに問い合わせたら、ステレオだがシングルバージョンだと言われて混乱したので、購入を見送ったのですが、購入する価値がありそうですね。
ありがたい情報に感謝です。

これからも基本UK/US以外の国や、プログレ系のサイトではオミットされがちなプログレ化する前のビート・サイケ期だけとか、あまり日本語の情報がないものを取り上げていく予定です。

また良かったら覗いてやってください。

  • 2011/12/22(木) 16:38:37 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

コメントありがとうございます!ここだけでなく、なかなかいい記事でも踏み切れない事が多いのですが、書いてみてよかったです。

さて、"From Adove"のミックスの違いについて考えてみました。The Whoのシェル・タルミー時代の録音にも同じ傾向の物がいくつかありますが、「モノにミックスダウンする最終段階でオーバーダブする」という荒技を使ったのかもしません。該当するマルチテープが見つからなかった、という事も考えましたが当時の録音機材の事を考えるともっと重要な部分が抜けててもおかしくない。

件の02年Hunter盤のライナーによると、88年の"Revolution"初CD化の時にようやくステレオにリミックスされた様なので、その時に残されたテープ(ベーシックトラックとなった分?)でステレオミックスを作ったのがアルバムバージョンじゃないかしら、というのが僕の推測です。

じゃあ、あのサビのダブルトラックのズレは?というと……これはわかりません(笑) 当時録りなおししてもよかったと思うんですけどねえ。

Rev-Ola盤はきっとご満足頂けそうです。音圧高くてスピーカーからJoopが出てきそうですからね(笑) この音質で"Revolution"もモノで出してくれればいいのに。

僕もちょうど英語圏以外の物に興味が行っているので、今後もよろしくご教示ください。そしてお身体もお大事に。

  • 2011/12/24(土) 00:34:14 |
  • URL |
  • 深井 歪 #xtsQx3EI
  • [編集]

†深井 歪さん
基本的にほぼ同意見です。
まさにWhoの「My Generation」と同じく、おそらく3トラックでレコーディングされていると見え、最終的にボーカルやホイッスルをオーバーダブしてシングルマスターを完成させたのだと思われます。
ダブトラのズレは、単にスタジオの時間の制約だったのでそのままにしたのではと思います。
当時スタジオを長時間占拠して制作するという概念は、Beatlesでもぎりぎりやり始めた時期ですしね。
それで、マザーテープにはオーバーダブした音が残っていないので、リイシューに手間取ったんでしょうね。

Revolutionはモノで聴きたいですよね。
Q65はモノが似合うサウンドだと思います。

この2年くらい以前の記事は、後で分かったことや結構間違っている箇所がありまして、まだ直していないところが多いので、ざっくりと読んでくだされば幸いです。

今回みたいな切り口のコメントをやり取りするのは好きなので、またぜひよろしくお願い致します。

  • 2011/12/25(日) 18:38:35 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

今年もありがとう~!

ダッチビートは殆ど知らない状態なので、また新たに良いバンドを知って嬉しいです♪
グラハムさん情報ありがとございます!
そして腕のほうは大丈夫ですか!?
…首のほうの痛みと関連あるのでしょうかね?(汗)
年末年始、忙しいかと思いますがどうぞ大事にしてくださいね☆

ところで!私の表ブログでついに中近東サイケのことを書いちゃいました!(笑)
思えば今年のお正月、グラハムさんから中近東サイケにハマってるとコメントいただくまでスルー状態だったんだけど!
その後すぐに中近東コンピをゲット、そして大いにハマリました(笑)

以前教えていただいたグリーンのジャケのペルシャガレージコンピ、良い内容ですよね!
陶酔しながら愛聴してます(笑)
もちろん中近東の編集CDRのほうも♪(笑)

ではでは、今年も音友交流どうもありがとう!
良いお年をお迎えくださいね!

  • 2011/12/29(木) 17:43:51 |
  • URL |
  • もりたん #ZA9zVw0U
  • [編集]

†もりたんさん
明けましておめでとうございます。

Q65はオリエンタルな要素もサウンドに取り込んでいるので、もりたんさんはお好きだと思いますよ。

中近東ものは、世界的に関心が高まっているのか、近年リイシューが進んできているので今後が楽しみですね。

ではでは、本年もよろしくお願い致します。

  • 2012/01/01(日) 18:58:19 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

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