あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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今回は旧PCから書きかけのデータを発掘したので、久々にイスラエルものを。

イスラエルは小国ですので、国内の大きなレーベルはHed ArziとNMC(CBS系)の2つで、それぞれが海外のレーベルと契約してレコードをリリースしていました。
また、その他のマイナーレーベルがいくつか存在していました。

イスラエルではフォークミュージックがポップミュージックシーンに幅を利かせていたので、自国のビートグループがレコードをリリースし始めたのは67年くらいと、他の先進諸国よりもやや遅いです。

以前に紹介したChurchill's(Uzi And The)StylesLions Of Judahの3大グループの他にも、数多くのグループが活動していましたが、この3グループ以外はせいぜいシングルかEPを1・2枚を残すのみというのがほとんどで、なかなかまとめて聴くのが難しいものがあったりします。

そんな中で、69年にHed Arziからリリースされたオムニバスライブ盤「Beat Music Festival」に、収録グループのシングル曲などをボーナスで追加した優れもののCDが03年にリリースされています。

今回はこのCDと収録されたいくつかのグループを簡単に紹介したいと思います。

この「Beat Music Festival」は、68年11月にCineramaで開催されたビートグループのコンテストをライヴ収録したアルバムで、Fat & Thin以外のグループはレコードをリリースしていない新人グループでした。
この時点でChurchill'sは既に別格だったようです。
まあ、あの個性は唯一無比ですよね。

結果的に、当時のイスラエルのシーンの中堅どころを聴くことができる貴重なアルバムになったわけです。

このアルバムに収録されたグループを簡単に(というかあんまり詳細なデータが見つからない)紹介しておきます。
なお、Stylesは単独で記事にしているので割愛します。

Tel Aviv Express

a2036.jpg

詳細なデータ見つからず。
残された音源は「Beat Music Festival」収録の1曲のみのようです。
「変なおじさん」みたいなルックスですが、正統派のポップビートです。

Mosquitoes

これも詳細なデータが見つからず。
残された音源は「Beat Music Festival」収録の1曲のみのようです。

Fat & Thin

a2037.jpg

詳細なデータが見つからなかったのですが、Uzi Fuxが60年代半ばに加入。
Uziのボーカルは当時から注目されていたようです。
68年、イギリス人シンガーWatson T.Browneが加入。
しばらくしてUziが脱退、New Starsに加入。
Watsonはイギリスからヨーロッパ各地を渡り歩いていたそうで、68年にはテルアビブに滞在しており、グループに参加する事になったようです。
UziとWatsonはほぼ入れ替わるようになったようですが、同時に在籍していた時期もあったようで、69年のシングルのジャケットはその時期の5人編成での写真が使用されています。
4曲入りEP1枚とシングル1枚(A面曲が「Beat Music~」音源)を残しています。


Blue Stars / New Blue Stars

a2038.jpg

62年、Danny & Rowley Angel兄弟を中心に結成。
Lions Of JudahのマネージャーHaim Sabanがマネージメント。
基本的にメンバーチェンジの多いグループでしたが、HaimがFat & Thinを脱退したUzi FuxをBlue Starsに加入させて、ボーカルを入れ替えようと画策していざこざが起きたことで、更に激しいメンバーの入れ替わりを繰り返して行きます。
70年に唯一のシングルをリリース。
同年、New Blue Stars名義で2曲をレコーディングしましたが、結果的にリリースされず。
レコードリリースには恵まれなかったものの、メンバーチェンジをしつつ79年まで活動。
シングル音源とNew Blue Stars名義の未発表曲2曲、そして「Beat Music Festival」収録の2曲が残されています。
RickenbackerのRose Morrisモデル(UK輸出モデル)とは、リッチだなあ(笑

New Stars

a2039.jpg

68年、上記のHaim Sabanの画策によるいざこざの結果生まれた、いわばBlue Starsの分派。
Beat Music Festivalに出演後まもなく、69年にUziがStylesに加入してあっけなく解散。
残された楽曲は「Beat Music Festival」収録された2曲のみ。


後半はCDと楽曲について。






V.A / Beat Music Festival(イスラエルHed Arzi 520575)`03

前述のライヴ盤に、収録グループのシングル・EP音源をボーナスで大量に追加したCDで、それによってアルバムをリリースしていないグループの音源をまとめて聴くことのできる、優れたオムニバスの性格も持ち合わせる事になりました。
事実、イスラエルのグループの音源をこれだけまとめて聴けるCDは、現状ではこれ以外存在しないと思います。
Churchill'sやStylesのCDと同じく、スリップケースつき。
分厚いライナーがついていますが、全てヘブライ語なので全くと言っていいほど参考になりません(笑

もう結構前のリリースなので、新品での入手は難しいかもしれませんが、ある程度日本にも入荷していたと思いますので、中古で見かけたら是非ゲットしていただきたい1枚です。

1~10がオリジナルのアルバム収録曲で、全てライブ録音。
11~23が追加されたボーナストラックです。
CDでは英語曲以外とグループ名はヘブライ語で表記されていますので、ラテン表記と英訳にしてあります。
ヘブライ語は解釈で微妙に違う場合が多いので、タイトルは違った形で多く見かけますので、一つの参考として捉えてくださればと思います。
これだけまとめるだけでもすごい大変だったんです(笑

1.I Got Sunshine / New Stars
2.I Just Think /  〃
3.My Little Lady / Tel Aviv Express
4.Ma Lach Yalda (What's The Matter With You, Baby)/ Styles
5.Le'Orech Ha'Chof (Along The Beach) /  〃
6.Don't Play That Song /  〃
7.I Say Little Prayer / Fat & Thin
8.Hey There / Mosquitoes
9.I'm Gonna Try / Blue Stars
10.Those Were The Days /  〃

11.I'm A Travelin' Man / Fat & Thin
12.Attends /   〃
13.Everything's All Right /  〃
14.Sweet Wine /    〃
15.Yeah,Yeah,What Will Happen /  〃
16.Autumn / Blue Stars
17.Song Of Peace /  〃
18.Ki At Chalom (Because You're Dream)/ Styles
19.Yaldati Sheli (My Girl) /   〃
20.Daytime,Night Time(Each And Everyday)/ Uzi And The Styles
21.Morning Train /  〃
22.I Can't Be No Good /New Blue Stars 
23.I Who Have Nothing /  〃 

11-14…67年EP
7・15…69年シングル
16・17…70年シングル
18・19…69年シングル
20…70年シングル
21…70年EP
22・23…未発表デモ


それでは、グループ別に楽曲を簡単に。
Tel Aviv Expressの3はTremeloesのカバーで、その変なルックスに反してはつらつとした楽しいポップビート。
Mosquitoesの8は、ほんのりサイケの入ったビートポップ。

Fat & Thinの7は後にシングルA面にもなっており、ボーカルはWatson T.Browne。
これ以外の11~15は全てUzi Fuxがボーカルで、MojosやCreamのカバーなど何でもありのごった煮(笑
マスターが現存していないのか、EP音源の11~14は音質がいまいち。

Blue Starsの9はこれまたTremeloesのカバー、10はMary Hopkinのカバーで観客の歓声がすごい(笑
唯一のシングル16&17はメンバーのオリジナルで、2曲とも哀愁のあるフォークロック。
New Blue Starsの未発表音源22はメンバーのオリジナルで、「Hotel California」をサイケ風味にしたような渋い逸品で、リリースされなかったのが惜しまれます。
23はややプログレ風なダークなサイケ。

New Starsの1・2はメンバーのSami Grabliのオリジナルで、1はUziがお気に入りだったようで、Stylesに加入後に再レコーディングしているだけあって、彼にピッタリなR&B系の曲。
個人的にはNew Starsバージョンのほうが好きかな。
2も彼のボーカルに合った佳曲で、Haimの判断はあながち間違ってはいなかったように思うし、個人的にはStylesに加入せずに、New Starsで活動したほうが良かったんじゃないかとさえ思います。

そのStylesの6は謎の1曲で、ボーカルがAvi Karpelにしてはソウルフルすぎるような気がするし、なぜかStylesのCDには収録されていません。
Fat & ThinのWatson T.Browneが、ゲストで歌ってるのかなと推測していますがはてさて。


余談ですが、イスラエル60'sのオムニバスでもう1種存在しますので紹介しておきます。

a2040.jpg

V.A./Israeli Rock Of The 60's(イスラエルHED ARZI 15294)`93

1.Morning Train/ Uzi And The Styles
2.Livin' Lovin' Maid/ Churchill's
3.Yeah,Yeah,What Will Happen/ Fat & Thin
4.Ma Lach Yalda (What's The Matter With You, Baby)/ Styles
5.Daytime,Night Time(Each And Everyday) / Uzi And The Styles
6.Choral For Young Lovers/ Churchill's
7.She's A Woman/  〃
8.Drums/ Zoar Seven
9.I'm Gonna Try / Blue Stars
10.Le'Orech Ha'Chof (Along The Beach)/ Styles
11.Double Concerto/ Churchill's
12.I Can't Be No Good /New Blue Stars

同じ内容でLPもリリース(89年)されています。
リリース年が古いので、「Beat Music Festival」よりも入手が難しいかもしれません。
「Beat Music Festival」にChurchill'sを足して12曲を選んだような内容です。
Churchill'sのStan Solomon時代の楽曲が選曲されていないのが泣き所ですが、当時としてはなかなかの編集だと思います。

僕が初めてイスラエルのグループの曲を聴いたのがこのCDでした。
もっとも、コピーしてもらったCD-Rですが。
全てヘブライ語表記で、当時どのグループの何て曲かほとんど分らず閉口したのも懐かしい思い出です(笑

Zoar Sevenの8は全然記憶にない(笑

CD-Rが行方不明で、調べることができないので割愛させていただきます。


NMC系のオムニバスもリリースしてくれるといいんですけどね。

いずれにしてもヘブライ語との格闘は、エネルギーの消耗が激しいです(笑



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コメント

わーお、イスラエル!!

実は24年前に出張でイスラエルへ行ったことがあるのですが(何故あんな地の果てに出張したのかは割愛させていただきますが・・・)、その時タイトなスケジュールのはざまでレコードショップと思しき店を訪ねたような・・・。だけどなんだか怪しげな民謡風のものしか見た記憶がありません。ちゃんとビート・バンドも存在したんですねー、って当たり前か。いや、勉強になります。

  • 2014/09/22(月) 18:05:48 |
  • URL |
  • サイケ #-
  • [編集]

サイケさん、こんにちわ。

イスラエルはヘブライ語なので、予備知識無しで現地探索はきついかも知れませんね。
サイケさんならChurchill'sはいけるんじゃないかと思います。
Hed Arzi盤2CDかドイツRock Fever Music盤がおすすめです。

  • 2014/10/03(金) 16:45:33 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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