あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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Bunalımlar 1970

4月も終わりになって、今年初の更新とは(苦笑
どう更新するかをを少し変えて行くつもりなので、今年も空白が多くなる可能性が高いです。
でも、今回と5月のうちとで続けて更新する予定で、実際次回分の記事もほぼ書き上げてあります。

今回は次回の記事を書く流れで書き上げたもので、ただでさえ怪しげな空気の漂うトルコ勢の中でも、随一のアンダーグラウンドさを持った伝説のグループBunalımlar(Grup
Bunalım)を紹介したいと思います。

Bunalımlarは、69年の夏にAyet Aydın Çakus(G.Vo)・Ahmet Güvenç(B)・Hüseyin Sultanoğlu(Ds)の3人でイスタンブールで結成。
トルコ3大ロック怪人の一人Cem Karacaがプロデューサー・マネージャーを担当していたそうで、それが結果的にグループに貢献と混乱の両方をもたらすことになります。

同年、Türkofonから1stシングル「Taş Var Köpek Yok / Yeter Artık Kadın」をリリース。
A面は自国の6世紀のサンスクリット語の詩を元にAydınとCemによって書かれた、楽曲・演奏共にジミヘンの影響を感じさせるサイケハードで、B面は「Get Out of My Life,Woman」のIron Butterflyのバージョンを参考にしたカバーに、Cem Karacaがトルコ語詞をつけたもので、当時まだヘヴィなサウンドのグループがいなかったトルコでは、このシングルはいろいろ衝撃を持って迎えられたようです。

Aydınは後に「アナドル・ロックのスタイルは好きじゃなかった」と述べたそうですが、Bunalımlarが関わった6枚のシングルのうち、当時彼らが本当にやりたかったのはこの1stシングルの2曲のような、アンダーグラウンド臭の強いハードサイケだったようですね。

70年、HüseyinがCemのバッキンググループKardaşlarに加入するために脱退し、Nihat Örerel(Ds)加入。
調べた範囲ではCemが引き抜いたのかHüseyinが自発的に移籍したのかは書かれていなかったのですが、いずれにしてもCemがこのグループの要素を、いろんな意味で自らのサウンドに循環させていたことは間違い無さそうです。

a2085.jpg
Bunalımlar1970 :(L to R)Ahmet・Aydın・Nihat

71年、このラインナップで元MoğollarのヴォーカリストAziz Azmetのソロ2ndシングルのバックを担当。
Azizのもっさりとしたヴォーカルと彼らのサウンドのマッチングは予想以上に良く、シングル1枚で関係が終わったのが惜しまれます。
もうちょっと一緒にやればよかったのになー。

その後、AhmetとNihatが脱退してAydın一人に。
Aydınは、大学時代の知り合いだったBerç(G)・Nur(Ds)のYenal兄弟と、2人のいとこのMelik Yirmibir(B)を加えてグループを再編。
このラインナップで、同年にグループ名義としては2枚目にして最後のシングルと、翌72年にソロシンガーFikri Takbakのバッキングを担当したシングルをリリースしています。

a2086.jpg

余談ですが、ShadoksのCDなどのライナーに掲載されている有名なこの写真はこの頃のもののようです。

72年、Yenal兄弟が脱退し、Cengiz Teoman(Ds)が加入。
この最終ラインナップで、ソロシンガーRifat Öncelのシングル2枚にバッキングで参加しています。

その後、程なくして活動を停止。

グループに関わったメンバーは、それぞれ脱退後にCem Karaca・Erkin Koray・Barış Mançoのアナドル・ロック3大怪人のバッキンググループに参加しており、文字通りアンダーグラウンド的にトルコのロックシーンで暗躍していたようです。







Bunalımlarは、70-72年の間にグループ名義2枚、バッキング担当シングル4枚をリリースしており、6枚とも非常に入手困難だそうで、トルコのコレクターが存在を隠していたという話も出ているくらいだとか(笑
その話もまんざらデマでもないのか、クレジットやレコ番などが判明しなかったものがほとんどでした。

1970
1.Taş Var Köpek Yok
2.Yeter Artık Kadın(Get Out of My Life,Woman)[A.Toussaint,lyric:C.Karaca-Aydın Çakus] Türkofon ?
1971
3.Yollar
4.Hele Hele Gel  Diskotür DT 5033 *A.Azmet名義
5.Başak Saçlım [A.Çakus-R.Eray]
6.Bunalım   Diskotür DT 5042
1972
7.Bir Dünya Da Bana Ver [F.Takbak]
8.Aşk Senin Bildiğin Gibi Değil [F.Takbak] Balet 109 *Fikri Takbak名義
9.Kınalı Gelin
10.Güzel   Balet 128 *Rifat Öncel名義
11.Bir Yar İçin
12.Ayrılık Olmasaydı Balet ? *Rifat Öncel名義

この12曲は、以下のCDですべて聴くことができます。

a2087.jpg

Bunalım(
ドイツShadoks 078)`06

このCD・LPがリリースされるまでは知る人ぞ知る存在でしたが、その後はそのアンダーグラウンド臭ぷんぷんのサウンドや、レーベルの紹介文にあった「LSD! LSD!」とステージで叫んでいたエピソードなどと共に、その筋のマニアにはよく知られる存在になりましたね。
僕はオムニバスの「Turkish Delight」で1曲だけ聴いていましたが、関心を持つようになったのはやはりこのCDの存在が大きいですね。

リリース順に並べられていませんが、アルバムとしての流れを意識しているようで、これはこれでなかなかいいと思います。

現在ではCD・LPともに入手が難しくなってきているようです。
なお、LPはスペインのPharaway Soundsからジャケ違い・同じ収録曲・曲順でリイシューされています。

アンダーグラウンドな空気が強いのは70年のシングル2曲だけで、あとは基本アナドル・ロックのスタイルですが、ところどころに彼らのやりたいアプローチがもぐりこませてあって、60年代サイケに関心のある方なら全曲楽しめると思います。

個人的には、Aziz Azmetとの2曲とグループ名義の2枚目がお気に入りです。



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    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
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