あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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Moğollar 1968

60年代のサイケに関心のある方なら、トルコのビート/サイケ編集盤「Turkish Delights」のジャケ写にも使われた、こののどかかつ怪しい(笑)写真を見たことがあるのではと思われますが、今回はアナトリアン・サイケの重要なグループMoğollarの67~72年の前半期を紹介したいと思います。

67年、当時Silûetlerに在籍していたAziz Azmet(Vo)・Murat Ses(Key)・Tahir Nejat Özyılmazel(G)・Aydın Daruga(Ds)の4人に、Vahşi KedilerのメンバーHaluk Kunt(B)を加えて、イスタンブールで結成されたのがMoğollarでした。

トルコのグループなのにMoğollar(Mongols)とはこれいかにという感じですが、結成時にAnimalsやRolling Stonesみたいなワイルドなイメージのグループ名にしたいと、メンバー同士で相談した結果これになったそうで、上記の画像のようなモンゴル羊のベストとレッグウォーマーを着用したステージファッションもそこから来ているそうです。
しかし、結果的にワイルドと言うよりは、怪しいヒッピーにしか見えなくなっていますね(笑
まあ、いろんな意味で他のグループとイメージが重ならない、強烈なインパクトを得たという意味では成功だったと思います(笑
ただ、この変な格好をしていたのはごく初期の68年までのようです。
たぶん、ステージで演奏するのに暑苦しかったんじゃないでしょうか(笑

余談ですが、前述のSilûetlerはMoğollarの前身と言われ、実際Moğollarの初期音源と一緒に収録された編集盤も存在します。
しかし、SilûetlerというグループはギターのMesut Aytuncaがリーダーのインストグループで、基本的にグループの主導権は彼が持っており、実際Moğollar結成後も、一時期活動停止していたもののSilûetlerは存在していました。
また、あまり詳しいデータが見つからなかったのですが、Mesut以外のメンバーの入れ変わりが激しかったようで、Aydınは66~67年、後の3人は67年のみの在籍で、同年の録音Silûetlerを前身グループとして捉えるのは、個人的には微妙な気分です。

ちなみにAzizとMuratは、Silûetlerに加入する前はMeteorlarというビートグループに在籍しており、彼らはDeccaからシングルを2枚リリースしています。

結成から程なくして、Tahirが自身のグループを結成するために脱退、シンガーのSelçuk AlagözのバッキンググループのメンバーだったCahit Berkay(G)が加入、さらに
Halukが脱退し、ApaşlarからHasan Sel(B)が加入しています。

またドラムのAydın Darugaは68年いっぱいで脱退し、Selçuk AlagözのところからEngin Yörükoğluが加入とほとんどのデータに書かれていますが、68年のレコードデビュー時の写真や記述には既にEnginがおり、実際の交代は1年早かったようです。

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Moğollar 1968:(左上から時計回りに)Murat・Aziz・Cahit・Hasan・Engin

68年2月、Sayanから1st/2ndシングルをリリース。
この2枚のシングルは、両方のシングルの歌詞が印刷された同じスリーブだったので、おそらく同時かほぼ同時にリリースされたのではと思われます。
4月にはAltın Mikrofonコンテストにも参加し、コンテストのレーベルから3枚目のシングルをリリース。
その後Sayanから4枚目のシングルと、デビューしたての68年に4枚ものシングルをリリースしていることからも、グループへの期待と評価が高かったことを伺わせ、実際にも彼らは瞬く間に認知されていきました。

68年10月にはイスタンブールで初の単独公演が実現し、彼らの存在はヨーロッパ諸国にも知れ渡って行ったようです。

初期の彼らは、当時のトルコで主流となっていた自国のトラッドやそのフレーズをアレンジしたアナトリアン・ポップと呼ばれていたスタイルに準じるものでしたが、他のグループよりもそのサウンドには穏やかな空気があり、AzizのまったりとしたボーカルとMuratのソングライター/アレンジャーとしての優れた資質、そして安定した演奏力による、ゆるめだが踊れるサウンドが彼らの個性でした。

69年にはトルコ国内を巡るツアーを行い、その経験は自身のルーツを再確認するきっかけになりました。
自国の民族楽器を演奏に取り入れ、さらにトラッドのレパートリーを集めて吟味したりと、その意識は徐々に彼らの音楽性に独自の深みを与えて行くことになります。

同年、Hasanが脱退し、Erkin Korayのバッキングを勤めたこともあるTaner Öngür(B)が加入。
TanerはAzizとMuratとはMeteorlar時代からの知り合いだったそうです。

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Moğollar 1970:(左上から時計回りに)Aziz・Murat・Taner・Cahit・Engin

さらに70年7月にはAzizが脱退、Bunalımlarや3 Hürelらをバックにシングルをリリースしていきました。

リードボーカルを失った彼らは苦境に立ちますが、シンガーのErsenとジョイントし、シングルをリリース。
しかし、Ersenとの関係は長く続かず、8月の終わりにはジョイントを解消しました。

その直後、Moğollarはパリへ向かい、CBSと3年契約(後に単発で終わった模様)を結び、早速シングルをリリース。
この時の滞在で、彼らはアルバム用のレコーディングを行い、翌71年に1stアルバムとしてフランス・ドイツ・UKなどでリリース(本国では72年にリリース)され、高い評価を得ます。

71年、今度はBarış Mançoとジョイントし、Mançomoğollarとしてフランスとベルギーを巡るツアーを行い、さらに帰国後も国内を巡る大きなツアーを行っています。
しかし、Barışとの関係も長く続かなかったようで、それらのツアーとシングル2枚の成果に終わりました。

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Mançomoğollar 1971:(左上から時計回りに)Taner・Barış・Murat・Engin・Cahit

さらに71年7月、Enginが突然脱退しパリに向かい、結婚して定住する事になりました(75年に復帰)。
残された3人は、Mavi IşıklarのドラマーだったAyzer Dangaを加えて活動を再開。

72年8月、今度はMuratが脱退。
グループにとって重要なメインソングライター/アレンジャーだった彼の脱退は、グループに激震を走らせましたが、この3人で活動を続けることに。

以後は簡単に。

残った3人で、Ersenのシングルに今度は彼のバックとして参加。
73~74年にはCem Karacaと活動を共にし、75・76年には再びパリ録音によるアルバムをそれぞれ1枚ずつリリースして、76年をもって解散しています。

93年にCahit・Taner・Enginを中心に再結成。
10年にEnginが亡くなりましたが、Cem Karacaの息子Emrahらを加えて、現在も活動を続けています。

現在、MuratとCahit・Tanerの関係は良くないようで、MuratはMoğollarの名称をわざわざ商標登録、MoğollarのオフィシャルサイトにおいてMuratの名前が一切表記されていないこと、現在のMoğollarのレパートリーに、Muratが作曲・アレンジなどに関わった曲が一切演奏されていないことなどからそれが伺えますが、今後もこのままの状態でいるのはどうかなと思います。






Moğollarは68~76年の間に、シングル26枚(再リリース・連名・バッキング担当を含む)とアルバム3枚を残していますが、ここではMurat Ses在籍期間の68~72年にリリースされたシングル18枚を紹介します。

Singles

1968
1.Eastern Love(Kara Dut Parmak Gibi) [Trad. lyric:M.Ses-A.Azmet]①
2.Artık Çok Geç [M.Ses-Ü.Aker]① Sayan FS 150
3.Mektup(The Letter)[W.Carson]①
4.Lazy John [M.Ses]① Sayan FS 151
5.Kaleden Kaleye Şahin Uçurdum [Trad.]①
6.Ilgaz [Trad.]① Hürriyet(No Number)/Sayan FS 203(`69)
7.Everlasting Love [B.Cason-M.Gayden]①
8.Hard Work(Darıldın Mı Gülüm Bana) [Trad.lyric:M.Ses-A.Azmet]① Sayan FS 155

1969
9.Sessiz Gemi [M.Ses-Y.K.Beyatlı]①
10.İndim Havuz Başına [Trad.]① Sayan FS 189

1970
11.Dağ Ve Çocuk [C.Berkay-A.Azmet]②
12.İmece [Moğollar] Diskotür DTG 54
13.Ağlama [M.Ses-A.Azmet]
14.Yalnızlığın Acıklı Güldürüsü [M.Ses]② Disko Alameti Farika DLS 5025
15.Garip Çoban [M.Ses-A.Azmet] ②
16.Berkay Oyun Havası [C.Berkay]② Diskotür DT 5002
17.Ternek [Trad.lyric:M.Ses]②④
18.Haliç'te Güneşin Batışı [C.Berkay]② Diskotür DT 5006 *feat.Ersen
19.Hitchin [M.Ses]②
20.Behind The Dark [M.Ses]② CBS 5372

1971
Behind The Dark [M.Ses]
21.Madımak [Trad.]③
22.Lorke [Trad.]③ Diskotür DT 5031 
Hitchin [M.Ses]
23.Hamsi [Trad.]③  Philips 6070 004 *17のInst ver
24.İşte Hendek İşte Deve [B.Manço]⑤
25.Katip Arzuhalim Yaz Yare Böyle [Trad.]⑤ Sayan FS 266 *Mançomoğollar名義
26.Binboğanın Kızı [B.Manço]⑦ Sayan FS 271 *Mançomoğollar名義

1972
27.Alageyik Destanı [Trad.]③
28.Moğol Halayı [M.Ses]③ Türküola 1542
29.Yalan Dünya [Selda]⑥
30.Kalenin Dibinde [Trad.]⑥ Yavuz Plak YA 1541 *Seldaのバック
31.Çığrık [Trad.]③
32.Sıla [M.Ses]③ Yavuz Plak YA 1543
33.Sor Kendine [Ersen-T.Öngür]④
34.Garip Gönlüm [C.Berkay-Anonim***]④ Şahinler Plak 175 *Ersenのバック

楽曲が多いので、メンバー編成のタイミングでザックリと紹介していきます。

まずは1~16のAziz Azmet在籍時を。
1~4は1st/2ndシングルで、前述の通り4曲全ての歌詞が印刷された同一デザインのスリーヴで別々にリリースされており、おそらく同時かほぼ同時にリリースされたのではと思われます。
そして、楽曲のチョイスとミキシングの近さから、4thシングルの7・8もおそらく一緒に録音されたんじゃないかと思います。
以後の音源を聴くとわかりますが、デビュー音源だけあってまだアナトリアンと言うよりは、世界的に流行していたサイケのアプローチを取り込んでそうなったという印象で、この6曲は彼らの楽曲の中で一番ポップで聴きやすいです。
もっとも、それでもそのあっけらかんとしたのどかなアプローチは衝撃でしたが(笑

1は「Turkish Delight」などのオムニバスによく収録なのでご存知の方も多いと思いますが、トルコやギリシャなどで歌い継がれてきたトラッドにメンバーが英詞をつけたもので、聴いた方はお分かりだと思いますが、デビュー時にして既に唯一無比の個性を感じさせる、たまんない逸品です(笑
8も同じくバルカンエリアで歌われてきたトラッドに英詞をつけたものです。
2・4はMurat作で、前者は重いピアノが絡むバラード、後者は初期の彼の曲のベストの一つで、各楽器が複雑に絡んでいくスリリングなアレンジが既に取り入れられています。
カバーの3・7は、彼らとしてはわりとストレートなカバーで、当時はまだ試行錯誤の最中だったことを伺わせます。

この6曲は、すごいダンゴ状態のミキシングで、リズムセクションが聞き取りにくいのが惜しいところです。

5・6は68年4月に開催されたAltın Mikrofonコンテストの参加曲で、Hürriyetはコンテストを主催していた新聞社だそうです。
前述の6曲と比べると、グッとアナトリアンな雰囲気が増した非常に味わい深いできばえで、この2曲は彼らのサウンドを決定付けたと言えます。

9・10は69年唯一のシングルで、68年のものよりミキシングが良くなっています。
9はオリジナル、10はトラッドで、前述の5・6を踏まえた作風ですが、より味わいを増してきているように思います。
特に10のようにトラッドをダンサブルにチューンするセンスがグッと良くなって来ています。

11・12は70年最初のシングルで、彼ら最大のヒット曲だとか。
新メンバーTanerのブリブリハネるベースが印象的で、これ以後の彼らのサウンドの特徴の一つになって行きます。
12はグルーヴィーかつ怪しいインストで、彼らのベストな1曲の一つなのですが、残念な事に現状では未CD化です。

13・14はその次のシングルで、MuratーAziz作の13は2と同系統のバラードで、A面にするにはちょっと弱いできばえ。
この曲も現状では未CD化です。
14はMurat作のインストで、12よりもスッキリまとまってて聴きやすいです。

15・16がその次のシングルで、MuratーAziz作の16は、Silûetler時代にも演奏していたトラッド22のメインリフを流用して書かれた、日本の民謡や盆踊りにも相通じるまったりとしたリズムの何とも言えない逸品で、彼らの楽曲でもベストの一つです。
Cahit作の16は民族楽器をフューチャーしたトラッド風のインストで、のちの彼らの音楽性を決定付けた1曲だと言えます。

ここまでがAziz在籍時で、ここからは曲によってヴォーカルが変わったりインストのみになったりと複雑になって行きます。

17・18は、まだかけだしだったErsenがメンバーとして加入したシングルで、彼はヴォーカルとヴァイオリンを担当しています。
17はトラッドにMuratが詞をつけたもので、つんのめるような曲調が印象的で、Ersenはすでに個性を発揮しており、彼の初期の楽曲としてもベストの一つです。
18はCahitお得意のトラッド風インストで、次々に各楽器が絡んでいく様は絶品です。

19・20はフランス録音・リリースのシングルで、ヴォーカルはTanerとMuratが担当しています。
本国の録音に比べるとサウンドがスッキリしており、あのもっさり感がないせいか若干違和感と言うか物足りなさを感じてしまいます。
ちなみに、Muratはこのレコーディングで初めてHammondを使用して、どうやら気に入ったようで71年に自前のHammondを購入することになります。
20で聴ける彼のHammondのプレイは、初めて使用したとは思えない、Hammondの特性を活かしたスリリングなものです。

翌71年にリリースされた20・21・22と19・23は、72年(トルコでは73年)にリリースされる彼らの1stアルバムのプレビュー的なEP&シングルで、前述のシングルと同じくフランス録音。
19・20はフランスCBSと契約した時の録音でヴォーカル入りですが、後に契約先が変更になって録音されたものは全てインストで、契約や製作の過程が複雑だったことを伺わせます。

最終的に全てインストでまとめられてリリースされた「Danses Et Rythmes De La Turquie D'Hier À Aujourd'hui」は、サウンドがスッキリしすぎているため、個人的にはアナトリアン・ロックとしてはちょっと物足らないものがありますが、既存の楽曲を再録音したものなども含まれており、ここでは詳しい紹介はしませんが聴き比べてみるのも面白いかも知れません。
ちなみに、トルコでは「Anadolu Pop」のタイトルで73年にリリースされています。

24・25と26は、Barış Mançoとのジョイント「Mançomoğollar」名義でのシングル(26のB面はKaygisizlarとの録音)で、大物同士の組み合わせはさすがのできばえ。

ちなみに、このMançomoğollar期にMuratはフランスでHammondを購入して使用し始めており、26でグルーヴィーなHammondサウンドを聴くことができます。
なお、26からドラムのプレイスタイルが変わっているので、おそらくここからAyzer Dangaが叩いているようです。

ちょうどいいので、ここでMuratの使用オルガンを簡単に紹介します。

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Moğollar 1968:Murat Ses played Vox organ

AnimalsとDC5が好きだったというMuratは、デビューからこの時期までVox V301H Continental Organを、Farfisaっぽいやや混濁した音色で使用しており、6などでAlan Priceに影響されたプレイを聴かせてくれます。
パイプフレームの足を本体に留める金具の形状からしてアメリカ製で、おそらくMeteorlar時代から愛用していたのではと思われます。

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Moğollar 1972:Murat Ses played Hammond Porta-B

そして、71年に彼が使用し始めたHammondは、Porta-Bという71-72年の短期間製造されたB3のコンボタイプのオルガンで、当然ではありますがちゃんとあの音が出ます(笑
短期間しか製造されなかったということは、おそらく思ったほど売れなかったと思われ、今となってはHammondの中ではけっこう珍品の部類に入ると思います。
巨大なB3よりも持ち運びが楽なこと(それでもけっこう重いのは重いらしいし、結局レスリーもセットだしね)と、そのために多少機能を簡素化していることで、B3やC3よりも安かったことでこれを選んだのではと思います。

72年のシングルからマスターが現存するようで、音質が格段に良くなります。
27・28は再び4人編成に戻ってからのシングルで、ヴォーカルはTanerとMuratが担当。
27はトラッドで、「Anadolu Pop」の楽曲よりもロック的なスタイルで演奏されていて良いです。
28はMurat作のインストで、こちらもロック的でAyzerのドタドタした重いドラムが効果的です。
29・30は女性フォークシンガーSeldaのバックを務めたもので、Selda作の29は純然たるフォークスタイルなのもあってか、ラストのHammondのプレイ以外、正直あんまり存在感がありませんが、トラッドの30ではここぞとばかりに彼ららしい演奏を聴かせてくれます。
Muratが参加した最後のシングルが31・32で、トラッドの31ではそれにふさわしい気合の入ったプレイが聴ける、彼らの楽曲でベストの一つです。
Murat作の32は31よりもアナトリアン度の高い、素朴な仕上がりです。

最後にErsenのバックを務めた33・34はMurat脱退後の録音で、残った3人で参加しています。
両曲ともErsen節全開ですが、33はErsenとTanerの共作、34はCahit作で、積極的に楽曲自体にも参加しています。

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収録CD
①…Moğollar & Silûetler‎– Anılarla(Coşkun Plak 060)`06
②…Moğollar(韓国 World Psychedelia WPC6-8474)`04
③…Moğollar Efsanesi (Yavuz Plak 8697869702354)`11?
/Anadolu Pop (Yavuz Plak 8697869703535)`14?
④…Ersen/Same(UK Finders Keepers FKR016CD/UK B-Music BMS010)`08
⑤…Barış Manço/Dünden Bugüne...(スペインGuerssen GUESSCD037/イタリアGreat Dane GDR CD 0708)`12
⑥…Selda/Selda Bağcan (Majör Müzik 8697420350604)`15 [3CD]
⑦…V.A/İstanbul 70:Psych,Disco,Folk Classics (US Nublu NUB029)`11

マスターが残っていないものが多いことで、なかなかまとまったリイシューの少ないトルコのグループですが、Moğollarはわりとリイシューされている方で、上記の7種のCDで68~72年の楽曲のほとんどを聴くことができます。
入手・音質・音圧・ダブらないなどを考慮すると、これがベストな組み合わせだと思います。
ただ、①③⑥は国内ではあんまり流通していないので、海外通販で入手する必要があります。
それ以外のものは比較的国内で出回っていますが、それでも⑤以外は現状では新品ではなかなか見かけなくなっており、中古で見つけたら即確保した方がいいと思います。

①は68・69年のシングルとSilûetlerの67年の録音から選曲されたSayanレーベルの音源集。
②は76年の3rdアルバムに70年のシングルを追加したもので、音圧がちょっと低いのが惜しいですが、これだけまとめられているのは他にないので重要な1枚です。
③の2種は内容は同じもので、アルバム「Anadolu Pop」に72年のシングル4曲を追加したものです。
11年ヴァージョンはアルバムとシングル音源のごちゃ混ぜの曲順、14年ヴァージョンはアルバム本編の後にシングルを追加した曲順の表記になっていますが、実際は14年バージョンは表記ミスで、11年のものと同じ曲順ですので、初めて聴く方は要注意です。
他にも95年ヴァージョンなどがありますが、00年以前のトルコ盤は音圧がかなり低いものが多いので、現物を試聴して買った方がいいかもしれません。
また、1stアルバムのWorld Psychedelia盤CDには、72年のシングル4曲は追加されていませんので、これも要チェックです。

この3種でMoğollar自体のシングルはほぼ揃います。
④以降のCDは、某所で試聴して欲しいものだけを…と言うのもありだと思います。
個人的にかっこいい26が収録されている⑦はおすすめしておきたいです。
というのも、26はなぜか本国盤でも収録CDがほぼ皆無で、そう言う意味で快挙のオムニバスと言えるからです。

なお、Seldaは3CDなうえに、彼女の甲高いクセのあるヴォーカルは好き嫌いが分かれるので、Moğollar目当てでゲットするのは微妙かも知れません(笑

最後にMuratとAzizが在籍していたMeteorlarの2枚のシングルを、検索用にあげておきます。
ちなみに現状では未CD化です。

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Meteorlar:(中央上がMurat、下がAziz)
Muratはまだしも、Azizの印象が違いすぎる(笑

Keep Searchin / The Beating Of My Heart Decca 45-2176 `66
Neredesin Tatlı Sevgilim / I Know You Decca 45-2177 `66



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