FC2ブログ

あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

a3026.jpg
Laghonia early70's
L to R: Carlos・David・Manuel・Alex・Eddy・Saúl

①の続きです。

70年、1stアルバム「Glue」をリリース後、さっそく次のアルバム用のレコーディングに取りかかりました。
しかし、数曲レコーディングしたところでEddyとAlexが脱退。
スピリチュアルな旅に出るためという、当時のヒッピームーブメントを感じさせる理由でした。

残されたメンバーは、Manuelがベースを兼任することでレコーディングを続け、Laghonia名義としては唯一のシングルをリリースして急場をしのぎました。
71年に入ると、サポートメンバーとしてErnesto Samamé(B)と、MagレーベルのオーナーManuel Guerreroの息子Carlos Guerrero(Cho)を加えて、アルバムを完成させました。
リリースされた2ndアルバム「Etcetera」は、それまでの彼らの要素に加えて、Carlos Salomが持ち込んだジャズの要素が加わった、70年代的な多様性を感じさせる優れたアルバムでした。
前作同様、アルバムは高い評価を得ましたが、それに反して売り上げは思わしくはなかったようです。

さらに、アルバムリリース後にDavidがアメリカへ帰国するために脱退。
Laghoniaのサウンドの中で重要なポジションを締めていた、Dividの脱退のダメージはあまりにも大きく、グループは活動を停止しました。

解散時の最終ラインナップだったSaúlとManuelのCornejo兄弟と、Carlos Salom・Ernesto・Carlos Guerreroは、新たにメンバーを加えてWe All Togetherを結成。
Beatles/Paul McCartney直系の、ポップで優れた楽曲を数多く残しています。

その後、Laghoniaは90年代に入ってから世界的に再評価されるようになり、長らく廃盤で超入手困難だった2枚のアルバムがリイシューされ、さらにセッション時のリハーサル音源やデモレコーディング集もリリースされ、現在では彼らの音源の入手が楽になりました。
そして2010年、グループ再評価を受けてSaúl・Manuel・Eddy・Alexの核メンバーが集結して、一時的なLaghoniaの再結成が実現し、国内でライブを行いました。

Laghoniaは、ペルーの伝説的な名グループとして、これからも語り継がれると思います。

(③に続く)





前回に続き、Laghoniaの残した音源の、1stリリース以後のものを紹介します。

*クレジットのないものは全てS.Cornejo-M.Cornejo作。

Single

Laghonia
14.World Full Of Nuts[S.Cornejo-M.Cornejo-C.Salom-D.Levene]†
15.We All[S.Cornejo-M.Cornejo-C.Salom-D.Levene]† (MAG 3255)`70

「Glue」と「Etcetera」の合間にリリースされた、Laghonia名義では唯一のシングル。
14は凶暴なファズ・ギターとハモンドが疾走するフリークビート、15はCreamをほうふつとさせるポップ・サイケデリアで、両曲とも楽曲・演奏共に完成度が高く、特に15のソフトとハードを併せ持つサウンドは素晴らしいの一言。


Album

a3023.jpg

Etcetera (MAG LPN-2412)`71 (ドイツ World In Sound WIS-1027)CD `05

Side A
16.Someday [S.Cornejo-M.Cornejo-C.Salom-D.Levene] *
17.Mary Ann [S.Cornejo]†
18.I'm A Niger [S.Cornejo-M.Cornejo-C.Salom]#
19.Everybody On Monday

Side B
20.Lonely People #
21.Speed Fever #
22.Oh! Tell Me July [M.Cornejo-S.Cornejo]*
23.It's Marvellous [M.Cornejo]

#…bass by Manuel Cornejo.
*…lead vocals by David Levene.
†…bass by Eddy Zarauz.


71年リリースの、2ndにしてラストになってしまったアルバムで、前述のとおりメンバーチェンジに苛まれて、完成させるのに苦労したようです。
しかし、既発の音源を中心にまとめた前作と違い、全てアルバム用にレコーディングされており、その苦労を感じさせない完成度の高さです。
Carlos Salomが持ち込んだジャズや、テンポチェンジを取り入れた仕掛けのあるアレンジなど、新しい要素を取り込んだサウンドはLaghoniaの完成形と言えます。
一言で言うと、Beatlesの楽曲をCreamが演奏したような、ポップさを感じさせるブルース・ロックという感じでしょうか?
前作以上に駄曲がなく、1曲ごとに説明することに意味を感じないくらい、トータルなイメージで統一されており、ペルーはもちろん英米でもこれほどの完成度を誇るアルバムはそうないと思います。

それにしても、思わずため息が出るほど本当に駄曲のないグループです。
アルバムラストの通り、It's Marvellousです。

前作と同じく、ジャケットのアートワークはManuel Cornejoが担当しています。

このアルバムは、1st「Glue」と同じく数回リイシューされていますが、シングル音源2曲とこのアルバムレコーディング時の未発表曲2曲(「No Solution」「Bengal Tiger」)を追加した上記のリイシューCDが一番おすすめで、音質も良好です
これも出し入れに気を遣うデジパックと、汚れやすいザラっとした紙質が難点ですが、比較的入手もしやすいと思います。


パート3では、前述の「No Solution」「Bengal Tiger」を含む、リハーサル・デモなどの未発表音源を紹介します。



このページのトップへ

コメント

このページのトップへ

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

このページのトップへ

FC2Ad

Information

Graham
  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
    この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

    コメント記入時、ホムペ・ブログなどのアドレスを記入すると投稿できないようにしてありますのでご注意下さい。

Search

Calendar

10月 « 2018年11月 » 12月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

 

プロフィール

Graham

Author:Graham
日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
この自画像は、漫画友達の「ゆったりの間」管理人さん冬灯紗沙さんに描いて頂いたもので、さり気に対になっていたりします。

コメント記入時、ホムペ・ブログなどのアドレスを記入すると投稿できないようにしてありますのでご注意下さい。

FC2カウンター

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

フリーエリア

月別アーカイブ

最近のトラックバック

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード