あるにもあらず 過ぐるわが身は

東欧・北欧・中近東など世界の60's Beat/Psych、その合間にコミックなどを紹介しています。 こっそりとやっていますので、こっそりとお越し下さいませ(笑 

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さーて、ここ最近ガツガツとハンガリーものが集まってきていますので、地道ながらもガツガツと紹介して行きたいと思います。

と言うわけで、今回は60年代ハンガリーのNo.1グループIllés(イレーシュ)です。

今回もハンガリーでの名前(苗字・名前)の表記通りで行きます。

以前取り上げたOmega(Red Star)も個性的なグループですが、Illésもなかなかにインパクトのあるキャラの立ったグループです。
Beatlesの影響とハンガリーのグループらしいほの暗さといなたさ(笑)がブレンドされた、妙にクセのあるサウンドを持っています。

先ほど「キャラが立った」と述べましたが、僕のIllés初体験はこの映像だったからです(笑

ダララダンダ ダララダンダ ダン(笑


このメガネ君がリード・ボーカル&ギター担当のフロントマンSzörényi Leventeなのですが、「悪ガキグループのリーダーはガリ勉メガネの学級委員だった!」みたいな衝撃がありました(笑
実際、この曲での発音のアタックの強い歌を聴いていると、まるで学級委員に叱られているみたいな気分になります(笑

(この曲に合わせて)
今日は君たちに言いたい事があ~るぅ  ダララダンダ ダララダンダ ダン♪
学級委員として言いたい事があ~るぅ ダララダンダ ダララダンダ ダン♪

遅刻はするし 居眠りするし ノート書かずいびきかく
早弁するし 早退するし 掃除の時はいつもいない ちくしょうめ

ポポロビッチ サノバビッチ…♪


あー、耳が痛い(笑
ま、それはいいとして、グループのインパクトという意味ではOmega以上かもしれません(笑
あと、ついでに言うと、指揮のおじさんのロボットみたいなアクションが妙におかしい(笑


グループの起源は、57年にリーダーのIllés Lajos(Key.Vo)が弟と始めたファミリーバンドだそうです。
ハンガリーではファミリーネームをグループ名にするのが当時の習慣だったとか。
63年ごろからBeatlesに影響されたビートスタイルになり、64年に1stEPをリリース。
このEP収録曲は聴いたことがないのですが、どうもボーカルはKoncz Zsuzsaという女性シンガーが取っているようで、同時期のOlympicに近いスタイルだったみたいです。

そして65年にLajos以外のメンバーがすっかり入れ替わり、Illés Lajos(Key.Vo)・Bródy János (G.Vo)・Szörényi Levente (Lead Vo.G)・Szörényi Szabolcs (B.Vo)・Zoltán Pásztory (Ds)の5人が揃い、73年の解散まで不動のラインナップとして活動して行きました。
当時からギタリスト&ボーカリストとしてすでによく知られていたLeventeとJánosのソングライターコンビの加入は、グループの個性と音楽性を大きく高めることになりました。
ちなみに、ベースのSzabolcs(P.Floydのリック・ライトっぽい顔の人)はLeventeの弟だそうです。

66年ごろには、すっかりハンガリーでNo.1のグループとして引っ張りだこだったそうです。
日本では彼らのことはあんまり知られていませんので、なかなかピンと来ないものがありますが、少なくとも60年代の段階ではOmegaよりも遥かに人気があったみたいです。

余談ですが、ハンガリーのグループ名によく付いている「Együttes」というのは、まさに「グループ」という意味です。

67年には映画「Ezek A Fiatalok(若者たち)」のサントラを担当、Omega・Metroらと共に彼ら自身も出演。
ちなみに、先ほどのクリップもこの映画からのものです。
ようつべで彼らの演奏場面を見ることはできるのですが、映画自体の内容は調べてもあんまり詳しいことが出てこなくて、現状でははっきり分からないのですが、ようするに学校を卒業する18歳の少年達が、どういう将来を選択するのかという事で、自身や両親達と葛藤する…みたいな事をを描いているようです。
同じロックがらみの映画でも、やはり東欧ものは共産圏的な切実さがあって毛色が違いますね。

もっとも、やはり見所は彼らの演奏シーンで、これなんかLeventeの偉そうな感じが激烈に似合ってなくて妙に印象的です(笑
この曲のシーンでもう一つ印象的だったのがこの場面。

右のお兄ちゃん、本当に悪そう(笑


いかにも悪ガキのリーダーっぽい右の兄ちゃんに「あいつ最近生意気ですよね。」ってささやいて、兄ちゃんが「演奏がすんだら屋上でシメてやるか…、しかしいい曲だなおい。」とか言ってるかどうかは分かりませんが、何て言ってるのか非常に気になるシーンです(笑
このお兄ちゃん、僕の地元の音楽&ギター友達(60年代世代!)の方にそっくりなのもあって、さらに気になってしまうのです(笑

この動画をうpした人が、この映画の他のの演奏シーンもうpされていますので、良かったら見てみてください。

こんな感じで、、彼らの人気はピークに向かって行きますが、続きは2ndアルバムの記事にて。



と言うわけで、今回は映画「Ezek A Fiatalok」のサントラCDを紹介します。

a159.jpg


Ezek A Fiatalok (ハンガリーHungaroton HCD 17370)`05

このアルバムはサントラという性格もあって、厳密には1stアルバムとは言いがたいのですが、12曲中9曲に関わっているのもあって、現在では1stアルバムとして捉えられています。
この05年リマスター盤は、追加で当時のシングルなどを13曲も収録してありますので、本来の12曲オリジナル仕様よりもIllés感が強いと思います。
ちなみに、このアルバムには90年代にリリースされた12曲仕様の旧規格CDもありますので、中古などで購入の際にはご確認下さい。

まずIllés自体の曲について。
先に紹介した1や8、5・9・12など、UKで言えば65・6年くらいのスタイルのポップで軽快な演奏で、そんな中にも彼ららしいクセがあるのが印象的です。
大仰なホーンとメンバーの口笛に導かれてLeventeが叱る(笑)1、Help期のBeatlesっぽい空気の5、sus4コードのオブリガードがたまらない佳曲8、風変わりな楽器を使用した風変わりなアレンジのサイケな9、イントロの怪しげなギターフレーズと何かを「シュッ」と擦るような音が面白い12など、すでにIllésならではの個性を強く感じさせる楽曲ばかりです。

3・7・10・11は64年の1stEPで共演したKoncz Zsuzsaと再びの共演で、サンディ・デニー的な声質のZsuzsaのボーカルはなかなか深みがあって、3のようなトラッドっぽい曲だとまるでFairport Conventionを聴いているみたいな気分になります。

2はMetro、4はMetro&Zalatnay Saroltaで、前者はMetroとしてはかなり甘口な曲調&ボーカルでちょっと微妙ですが、後者のSaroltaとの共演は彼女のパンチのあるボーカルと共にイキのいい演奏を聴かせてくれます。

6はKoncz ZsuzsaとOmegaの共演で、クレジットを見るとなぜかPresser Gábor不在の5人編成で、たまたま参加していなかったのかどうかは謎です。
この曲ではOmega的なスタイルはほとんど感じられないので、Omegaのファンにはいまいちかなと思います。

ボートラは65~66年のシングル音源などで、Lajos以外のメンバーがまだ加入していない件の64年のEPはオミットされています。
ま、ボーカルがメンバー自身ではありませんし、65年の曲を聴くと結構いなたいので、なくてもいいかもしれません(笑
Beatles的な15・19・23、メランコリックで美しい17、ラジオのオープニングテーマみたいで面白い19、プリサイケ的な重さを感じさせる24など、66年以後の曲(19だけは65年)は完成度がかなり高くなっています。


現在でも入手は可能ですが、日本では4thアルバム以後しか入荷しないところが多いので、その筋のショップに注文して引っ張ってもらうか、直接海外と通販するしかないのが現状です。
ショップに引っ張ってもらうとどうしても値段が高くなりますが、不着・汚破損などのリスクは回避できますし、直接海外通販だとまとめて買うなどするとかなり割安になることもるし、ショップに頼むより早く入手できますが、ケースやディスクを止める爪がバリバリに割れるなどのリスクが結構あったりと、それぞれに良し悪しがあります。




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コメント

あら、指揮棒のはずがギターのネック…(爆)

どうもお久しぶりです。ようやくリンク先を覗く時間が出来つつあります。 
お客さんは座って結構おとなしく見てるんですね。そこがまた生徒会長のお話らしいという…同じ黒縁メガネでもピーター・アッシャーはクラスで一目置かれるインテリ不良な感じ?

共産圏でもファミリー・バンドからスタートしたというのは幾つか見る例の気がします。日本ではそういう話はあまり見かけないですね。

  • 2010/02/24(水) 01:11:29 |
  • URL |
  • いたち野郎 #ZpAXj7wg
  • [編集]

いたち野郎さん、こんにちわ。
最新の記事のとおりCDをドカ買いしたので、鬼のように聴いてはそのまま行き倒れてました(笑

>指揮棒
あ、ほんとだ。
今まで何度も見てるのに指摘されるまで気がつきませんでした(笑
このおじさん、侮れませんね(笑

>メガネ
彼はピーターよりも自己主張が強そうですし、偉そうです(笑
でも、確かにソングライター・ギタリスト・シンガーとして個性的で優れていますし、伊達に偉そうにしているわけではないのですね(笑

細かくなるのであえて書きませんでしたが、このグループは3つのファミリーグループが混ざってできたようなものだったりします。

  • 2010/02/26(金) 16:02:28 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]

只今、ちょうどコレを聴きながら書いてま~す♪

てっきり彼らの1stかと思って買ったら、オメガやメトロの名前が混じっていてビックリ。サントラだったんですね~。(←前知識なさすぎっ!)
そのせいもあってか、比較的ほのぼのとしたサウンドに仕上がってますね~。やっぱり聴きどころはボートラ部分の方ですね。
Illésのサウンドって、かなり変遷してるようですが、中期以降の作品もイイですね~♪(廃盤であんまり入手できませんでしたが・・・)

Bródy János って、学級委員長じゃなかったんですね~。
う~ん、こんなキャラ立ち2人も抱えていたら、元祖Illésさんはすっかりスペンサー・デイヴィス状態だったのではないでしょうか。

思いっきりどうでもいいことですけど、ソ連最初期のメロディー・メイカーズのリーダーも眼鏡ポンチ君だったハズ(笑)。音源残ってないのかなぁ~。

  • 2010/03/05(金) 18:41:59 |
  • URL |
  • クロム #ybSqUg1.
  • [編集]

クロムさん、こんにちわー。

彼らは67~73年というサウンドが目まぐるしく変遷した時代にアルバムをリリースしていますから、かなり貪欲に新しい要素を取り込んでいますね。

3rdまでと、4thの「Human Lights」の間でのあの事件がどれほど影響したのかはわかりませんが、この2枚の間の音楽性の変化は正直驚きでした。

Levente&Jánosのキャラクターと作曲能力の前に、リーダーとしては形無しだったと思いますが、カバーに終始していた時期からの進化ぶりに目をそらさずに静かな立ち位置にいたことで、73年までの解散までメンバーチェンジすることなく続けることができたんじゃないかと思います。

実はLeventeに叱られるのが面倒だっただけかもしれませんが(笑

  • 2010/03/07(日) 14:45:41 |
  • URL |
  • Graham #rB4BsSMs
  • [編集]
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  • Author: Graham
  • 日本語での情報の少ない、60年代の東欧・北欧・中近東などのBeat/Psychを中心に紹介しています。
    翻訳・編集に時間がかかるので更新は激烈にスローです(笑
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